【サークル紹介】わかやぎ会吹き矢サークルご紹介

スポーツとしての吹き矢
「吹き矢」といえばアメリカやアマゾン川流域の先住民が動物をしとめる道具、テレビではだいぶ前になりますが、必殺仕事人シリーズで笛に仕込んで急所を一突きする道具として登場しました。

吹き矢がわかやぎ会のサークルにあるとは?!不思議だと思っていましたが、近くにお住いの宇野さんがそのサークルの取りまとめ役と聞き、インタビューにうかがうことにしました。このサークルは市民の家で2014年5月から始めたので7年目になるとのことでした。宇野さんはマイ吹き矢筒と矢をもってきていろいろ説明してくれました。筒はグラスファイバー製で長さは約120㎝、内径約13mm、矢はプラスチック製長さ20cmで柔らかいですが先に丸い形状の金属がついていました。しかし武器としては使えそうもないので安心しました。

吹き矢に使う「矢」プラスチック製長さ20cmくらい
吹き矢の「筒」の持ち方
吹き矢の「筒」は立てて置く

宇野さんは「健康診断では毎年年齢にしては呼吸の仕方がとてもいいし、肺活量もすばらしいと褒められるんですよ。これも吹き矢のおかげね。」とおっしゃってました。

健康にいい吹き矢とは一体どんなものか、とますます興味がわき、練習を拝見することにしました。
金曜日の午後2時、市民の家の二階にお邪魔すると、すでに的が用意されていました。メンバーは13人、当日の参加者は6人、講師の宇田川先生とKさんが教室の設営など30分ほど前にいらして準備してくださるとのことでした。


的のセット
吹き矢を吹く位置から的までの距離は6m。的は3か所に設置されています。的は各辺33cmの発泡ポリエチレン製で、点数部分が交換可能だそうです

まず準備体操
入念に体操します。それからいよいよ練習開始

フッと短く強く吹く
まずは一礼して姿勢を正し、鼻から大きく息を吸って1,2,3で筒をあげ、口から息をゆっくりと吐きながら筒を下げます。 息を吸いながら右手で筒をしっかり口元に運び左の手のひらは上を向けて平らにして筒を乗せます。

フッと短く強く吹くと、矢は勢いよく的に命中します。1ラウンドに5本の矢を吹いて、3~4ラウンド行いその合計点で競います。

配点は中心から順に、白い部分7点、赤5点、その外の白3点、外側の黒1点です。
矢を吹き終わると一礼。武道を思わせる礼儀正しさでした。
先生の丁寧な指導


やってみると・・
見事な吹き方に感心している私に、「試してみませんか」とのお声がかかり、実際にやってみました。先生の丁寧な指導のおかげで構えはそれなりにできましたが、

大きく息を吸って的を見て集中して、フッと勢いよく吹く というのはなかなか難しい。しかし矢が飛び出しパシッと的に当たる瞬間は何とも言えない快感でした

最後にその日の点数発表があり、25点以上は合格だそうです。メンバーのおひとりは「いい時もあればあまり点数が出ない時もあるけれど、こうして皆さんと集まり、しっかり腹式呼吸をして集中して矢を吹くのはとても楽しくてやめられないわ」とおっしゃってました。3時半には終了でした。

このスポーツウェルネス吹き矢は、宇田川先生ご自身も、山登りの趣味のために健康的なトレーニングとして始められたとのことです。メンバーの方々もはじめはわかやぎ会で用意した道具で練習をしていたそうですが、今ではマイ吹き矢セットをお持ちでした。

素敵なマイ吹矢ケースを作られて楽しんでいました
マイ吹矢ケースの別のタイプ

メンバーの皆さんは腹式呼吸と集中力増進でますます若々しく毎日を過ごされることでしょう。願わくば月一ではなくもう少し回数を増やし、その健康効果を発信して愛好家を増やすのがいいのではないでしょうか。
連絡先  宇田川清(わきやぎ会吹き矢サークル指導員)
     ー緊急事態宣言等の影響で活動は随時変更されます
なお取材は昨年行いました(Reported By A)
わかやぎ会 のページ