【投稿】カルガモの親子を初めて見ました。

  三丁目 西川眞人

約50年間片瀬山に住んでいますが、初めてカルガモを見かけました。蒸し暑い7月30日、朝焼けの富士山を撮影して帰宅しました。
 朝食を済ませて玄関の外に出て、歯を磨きながら道路を見下ろすと、カルガモの親子が列をなして斜め向かい側の家の前をよちよち歩いていました。
 こんな水辺のない住宅地に、どこからやって来たのだろうか・・?、とその時、
カルガモの親子の傍に真っ黒なカラスがいるのです。突如そのカラスが5羽いた雛の内の1羽をくわえて、呑み込んでしまいました。母親は何の抵抗も出来ません。更に他の雛も呑み込もうと狙っているので、私は、家の中に棒を取りに行って、家内にも外に出てくるように叫びました。
 私がカラスを棒で叩こうとしたら、いち早くそれを察知して、カラスは飛び去ってしまいました。家内は竹箒を持って家から飛び出てきました。その時には、カルガモの親子は真っすぐに進み、隣家の玄関に入っていきました。通り抜けられないので広い玄関の中を5分ほど歩き回りました。家内に電話で隣の方に知らせるように言いました。
 お隣のご主人が出て来られるとカルガモの親子は、再び道路に出て湘南モノレール片瀬山駅の方に向かって坂を約200m下っていきました。
 私は家にカメラを取りに戻ってから、お隣のご主人と一緒にカルガモを追いかけました。駅の前の道路は交通量が多いので、カルガモの親子が車に轢かれる恐れがあります。お隣のご主人が通り道に足を出して車道に出ないように彼らをとどめると、見上げる母親の眼と眼が合いました。説得が効を奏して道を戻り、目の前の家に入って行きました。

目をあわせている親鳥
後戻りするカルガモの親子

 親鳥が壁の中に隠れているようで、暫くヒナだけが数羽柵の下を動き回っているのが見えていました。お隣のご主人が、一旦携帯電話を取りに家に戻って市役所に電話をかけました。カルガモの親子の保護を依頼したら、市役所は「動物の駆除であれば手配するけれども、救助と保護は出来ません」と、言うのです。保護してくれる可能性のある関係先の電話番号を教えてくれましたが、10時から受付だと言われました。今の時刻は8時半です。
 待てないので、市役所に何とかしてくれないかと再度電話をしている間に、カルガモの親子は家の敷地の中に入り込んで、見えなくなってしまいました。この家だけでなく、周りをぐるっと歩いてみましたが彼らを見つけることは出来ず、どこに行ったかは分からなくなりました。大の男が二人も係わったのに。どこかで無事に生きていてくれると、嬉しいのですが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編集部から このような投稿を頂き掲載しました。
 カラスの襲撃を逃れ、お二人の助けを得て宅地内に隠れた後、カルガモ親子がどうなったのか目撃された方がおられましたら、ぜひお知らせ頂きたいと思います。連絡先は下記メールアドレスにお願いいたします。皆様にお伝えできる事があればトップページのチョコっと情報等でご報告します。

(→これは画像です)