【調べてみました】「高齢化と人口減少加速中」ではない2

「片瀬山は人口が減少し高齢化が進行して、将来大変!」は本当か?
前回この説は 2015年まではその通りだが、その後は人口減少は底を打ち、高齢化率も反転しつつある ことを示しました。さらに、前回分かった事として、
高齢者世代の方々が減少する。
若者世代が転出する。
ファミリーが転入し、その子供達の年代と併せた増加
   この3要素のバランスが重要である。


上の3要素のバランスが2015年の前後で変わった事で、人口減少や高齢化の様子が変わった可能性があると思われます。
これを確認するためには、もう少し詳しく、毎年の転入・転出(減少)数を知る必要があります。

各年齢毎の人口統計で翌年との差から年間の人口増減を調べてみた
2003年→2004年の人口増減、同様に2019年→2020年の人口増減を求めました。先ほどの3つの要素を分析しやすいように高齢者世代、若者(学生・新人)、ファミリー世代を分けて表示しています。

2003→2004年の間に、ファミリー層の増加は高齢者の減少よりずっと少なく、人口減少と高齢化が進んだ
2019→2020年の間に、高齢者の減少は大きかったが、ファミリー層+その子供世代の増加が大きく、高齢者の減少を埋め合わせた

これを見てわかるのは、
・高齢者の減少と若者の転出は今も昔も変わっていない。
・今は15年前よりずっとファミリー層特に40歳台とその子供達の10歳台の転入が多い と言えそうです。
この仮説を検証するために、2005からの5年間、2010年からの5年間、傾向変化のあった2015年からの5年間での各年齢層の人口増減を比較してみました。

2015年からファミリーの転入人口が大幅に増え、高齢者減少と20歳台転出を補うようになった

この表を見ると、この15年間で高齢者の人口減少(要素1)と20歳台の若者の転出(要素2)は一段と増加していますが、この5年に限るとファミリー層の転入(要素3)が一気に増加して、減少を補っている事がわかります。このおかげで、人口減少と高齢化率の上昇にストップがかかったわけです。その象徴が最初の2019~2020年の詳細な増減グラフと言えます。その意味で片瀬山住宅地の世代交代が一気に進んだのがこの5年間だったといえましょう。
ただ、まだ人口増加が明瞭になったとまでは言えず、転入が遅くなる可能性もありますので油断はできませんが、今後も住みよさを維持・増進する活動を継続する事で、外部からの転入希望を増やす努力が必要だと思います。
結論「片瀬山は人口が減少し高齢化が進行して、将来大変!」説は間違い。
片瀬山住宅地はこの5年間で転入ファミリーが急増し、世代交代が一気に進んだ。ただし油断は禁物
(Studied By S)