【2022年3月14日からのダイヤ改正でダイヤは変更になっておりますのでご注意下さい】
JR東日本は2021年3月13日のダイヤ改正を機に、湘南ライナーを廃止し、後継として「特急 湘南」を運行する予定です。
JR東日本ニュースリリース・タウンニュース藤沢版(簡潔)
レポーターの私も、定年近い年齢になった頃湘南ライナーには東京駅・品川駅・新宿駅↔藤沢駅の通勤でお世話になりました。上りの車内では資料を作りましたし、下りの車内では本を読みました。昭和の終わりから平成の間、仕事しすぎのパパやママを運んだ湘南ライナーもひと区切りを迎えたのかもしれません。
特急「湘南」の運転本数・ダイヤ・停車駅について藤沢市の利用者目線で比較表をまとめてみました。
A料金について:多くの場合、大幅値上げになります。自費では正直毎日の利用は厳しくなります。
・品川までの方・大船からの方は9月末まではお得、以降は小幅値上げです。(50km以下)
・それ以外の方は大幅値上げとなり、見合ったメリットがあるか要検討です。グリーン車やロマンスカーとの比較も含めて表にしてみました。(50km以上)
上野東京ラインとなって東京駅から確実に座れる列車がほとんどなくなってしまった上に、ライナーがなくなって大幅値上げになるのは都心通勤のパパ、ママにとってはつらいですね。
B運行ダイヤについて:本数・ダイヤはあまり変わりません
上り 3月からの特急湘南のダイヤと従来のライナーのダイヤは下記の通りです。
従来のライナーは早朝便が最近なくなっていたのですが、今回の新特急ダイヤで復活して元の本数に戻ることになります。一部で所要時間の短縮がありますが、実質的に本数・ダイヤはあまり変化していません。
下り 合計の本数は変わらずですが、東京発の列車が30分シフトして早くなっています。3月13日以降小田原行終電が23:39ですので、無理のない話だと思います。新宿発は同じダイヤです。
C 快適性について:窓側座席にコンセントがありバリアフリー化が施されていますが、中央線特急のリニューアル転用車両です
今回の新特急「湘南」に使われる257系という車両は、今まで使用していた国鉄時代の車両(185系)の退役にあわせて、中央線特急のおさがりを通勤用にリニューアル転用したものです。同時に2階建ての215系も終了となります。車中で仕事をするには215系のボックスシート(向かいあった席)よりクロスシート(2人ずつの席)の方が確かに良いです。257系の座席はリニューアルの時に取り換えられています。コンセントは窓側にしかありませんので、仕事をしたい方は予約の時に配慮する必要があります。185系と247系は1両最大定員64名、従来の215系は120名ですので、全体として座席数はかなり減っているのでは?と心配します。
次回は大幅に変わる券の入手方式や、JR東日本での通勤ライナー特急化の流れについてです。