晩秋に咲くキク科の花 小さいけれど個性的な花々 上村 文次
11月18日にコウヤボウキ、ヤクシソウ、ハキダメギクを観察しました。ともにキク科の花です。晩秋のこの時季に咲いていました。
〇コウヤボオキ
新林公園から川名清水谷戸に下りて行く山道の脇に咲いていました。こんなにたくさん咲いているコウヤボウキを見たのは初めてです。
60~100㎝ほどの草本状の小低木です。枝の先端にキク科の花の特徴を示す頭花を一つつけます。枝は細く、灰褐色で、著しく枝分かれをします。 この枝を高野山でほうきに利用したことが名前の由来になっています。キク科ではめずらしい木本に分類されています。日本固有種です。
〇ヤクシソウ
新林公園の鉄塔近くに咲いていました.草丈は30~120㎝ほどの多年草です。
葉は薄く基部で茎を抱き、切ると白い乳液を出します。
名前の由来は諸説ありわかりません。苦いので薬になると思われていたのでこの名がついたとも言うが、実際に薬効はほとんどないと言うことです。原産地は日本、朝鮮半島、中国です。
〇ハキダメギク
川名清水谷戸の畑のわきに生えていました。ハキダメギクって知っていますか。知らない人が多いようです。
10~60㎝の1年草です。葉は対生し、葉、茎ともに毛が多いです。かわいそうな名前は、最初に見つかった場所がゴミ捨て場(ハキダメ)であったことに由来しています。牧野富太郎が命名しました。
熱帯アメリカ原産の帰化植物です