楽園 に生きるトンボの姿をご覧ください 上村文次
5月に川名清水谷戸で9種類のトンボを観察することができました。
シオヤトンボ、アサヒナカワトンボ、ヤマサナエ、シオカラトンボ、ホソミイトトンボ、クロスジギンヤンマ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、オオシオカラトンボです。
シオヤトンボは5月8日に川名清水谷戸でたくさん見ることができました。トンボのなかでは一番早く発生します。春を代表するトンボです。アサヒナカワトンボも5月8日に水辺で見ました。藤沢では限られた場所でしか見ることができない稀少なトンボです。
5月23日にはホソミイトトンボを見ることができました。越冬する稀少なトンボです。
5月30日には初夏のトンボ(コシアキトンボ・ショウジョウトンボ・オオシオカラトンボ)を見る事ができました。5月だけでもたくさんのトンボに出会えました。川名清水谷戸は多くのトンボが生息している正にトンボの楽園と言えよう。
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シオヤトンボ
春先早くから出現します。オスは成熟すると青白い粉で覆われ、メスは黄色です。オスの未成熟はメスと同様に黄色をしていますが、成熟すると青白い粉を全体的にふきます。シオカラトンボによく似ていますが、腹部先端部が黒く染まり、シオヤトンボは腹部先端まで青白いです。体長は40㎜前後です。
②アサヒナカワトンボ
光沢のあるエメラルドグリーンのカワトンボです。橙色の翅を持つものと無色(透明)の翅を持つものがあります。オスは成熟するにつれて体の色が白く粉っぽくなっていきます。メスは翅の線に白い紋を持ち、鮮やかな緑色をしています。体長は約50㎜です。
③ヤマサナエ
名前の由来は早苗(サナエ)の時期に出現することからです。体長は70㎜前後です。
④シオカラトンボ
もっともなじみ深いトンボの一つです。オオシオカラトンボと間違いやすいです。
⑤ホソミイトトンボ
体長は35㎜前後ととても小さいイトトンボです。南方系のトンボです。 ホソミイトトンボは国内では唯一夏型と越冬型の季節型があるトンボで、夏型が産卵したものが越冬型として盛夏ごろから羽化し、そのまま成虫で年を越します。
⑥コシアキトンボ
黒色で、腹の上部だけが白いトンボです。白い部分が空けているように見えるので「コシアキトンボ」と言う名前が付きました。
⑦ショウジョウトンボ
⑧オオシオカラトンボ