【自由研究】巨大積乱雲発達の様子

雲のドラマが見える・・空の広い片瀬山ならではの夏の風景

2025年9月8日月曜日、私(レポーター)が暑さを避けて夕方5時半から散歩に出て北の空を眺めて気づいたのは急速に発達しつつある積乱雲でした。ちょうど日没の近い西日を浴びて黄色からオレンジに色づきつつあり、雲の上のほうの「もくもく具合」は息をのむ美しさでした。

17:56撮影 片瀬山バス停と片瀬山入口バス停の中間地点位から北の空を見たところ
積乱雲の上部 上限高度に達しつつあり、横にひろがり始めているがまだ「もくもく感」を残している。
積乱雲は無限に発達上昇はできなくて、約15000mの高さ(対流圏と成層圏の境目である対流圏界面)で横に広がるようになります。

よくある積乱雲は横にいくつか並んで、北側全体に屏風のように広がる夏雲になるのですが、今回は一つだけの巨大な雲なので、青空にそびえたって見えました。それが黄色く色づいて見えるので何とも美しいのです。それからほんの10分ほどたつと、雲の上部はいよいよ横に広がりはじめ、いわゆる「かなとこ雲」になっていきました。

さきほどから10分少したって、雲の色は夕焼けの茜色に近くなります。雲の上部は横に一気に広がって薄くあいまいになり、北の空を覆ってしまい、「もくもく感」が消えてしまいます。たった十数分でおこる変化です。

18:09撮影 片瀬山東公園横からの写真 少しあたりがうす暗くなってきた

街燈に点灯し始めてあたりが暗くなり始めたので、雲の中で落雷が発生して時折ピカピカしているのが分かります。もちろん何十キロも離れていますから音は聞こえるはずもありませんが、あの下ではさぞかしすごい雷と豪雨が起きているのだろうと想像できます。光った瞬間を動画で撮影して捉えた、50キロ先の雲の中の落雷の瞬間です。

18:09撮影 ピカッの瞬間、雲の中の落雷の写真

その頃の雨雲レーダー写真をキャプチャしたのが次の写真です。独立した巨大な積乱雲である事、すさまじい豪雨が降っている事が雨雲レーダーからもわかります。

18:00の雨雲レーダー(WeatheNews社)

この積乱雲はとても大きいので、宇宙からも見ることができるはずです。そこで、ひまわりの写真の日本周辺を詳しく見せてくれるページにアクセスして、そこで10分単位で撮影したものをここに示します。17:10にはわずかな雲のかたまりだったものが、たった50分で巨大な雲の塔になったことが宇宙から見えます。東側に雲の影ができていくのも宇宙からもよくわかります。

ひまわりの日本周辺衛星写真サイトはこちら→ https://weather-models.info/latest/himawari-japan-vis.html
西日を浴びて、西側に光があたり、東側に長い影げできていくのがわかる

通常ならここでレポート終了なのですが、以下はおまけです。AIの技術がどんどん進んでいく様子とリスクを実感してみようと、ちょっと試してみました。
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GoogleGeminiでのAIのサポートが9日から充実したというのを聞いたので、以下のような質問をしてGeminiさんに画像合成をしてもらいました。各回わずか10秒くらいの待ち時間で画像が返答されてきます。それらしい写真を作ってしまうことができるわけで、すごいです。

「藤沢市南部から約50㎞離れた所沢上空にある積乱雲を見た様子を、GoogleEarthで作図してみてください。視点は藤沢市南部上空15000mからとします。」というお願いをしました。
それに対して、いくつかのやりとりをしてできあがっていく途中を含めた写真です。

GoogleGeminiによるAIでの合成写真

9月というのに今日も相変わらず暑く、東京では9月に入って4日目の猛暑日なので熱中症にご注意とテレビで伝えていました。皆様毎日暑いですがご自愛ください。
(Reported By S)