越冬蝶を観察 上村 文次
12月から1月に越冬している蝶が見られました。冬でも成虫などが見られるのを知っていましたか。
2024年12月25日にムラサキツバメ(越冬集団)、アオスジアゲハ蛹を観察しました。
2025年1月3日にムラサキシジミ(越冬集団と単体)、ムラサキツバメ(単体)、ウラギンシジミ、ゴマダラチョウ幼虫、ミズイロオナガシジミ卵を観察しました。
蝶は卵、幼虫、蛹、成虫で越冬していました。
(蝶の越冬形態は卵、幼虫、蛹、成虫があります。)

シロダモの葉裏にアオスジアゲハの蛹がついていました。蛹で冬を越していました。シロダモはアオスジアゲハの食草です。
ムラサキツバメがアオキの葉上に15頭ほどの集団で冬を越していました。一見枯葉の集まりのように見えますが・・密集したムラサキツバメなのです。

一方で同じ日に翅を広げているムラサキツバメも観察する事ができました。日光浴をしていたものです。こちらは鮮やかな色です。

1月3日にはアオキの葉裏で越冬しているウラギンシジミがいました。身を潜めて寒さに耐え越冬していました。

さらにはムラサキツバメと同じような越冬集団をムラサキシジミで見る事ができました。
ムラサキシジミはあまり集団では越冬しませんが、この日、集団(6頭)で越冬しているのを観察しました。そして翅を広げて日光浴をするムラサキシジミも観察できました。


越冬中のゴマダラチョウの幼虫がいました。エノキの根元に積もったエノキの枯れ葉をめくると見つけることができました。

ミズイロオナガシジミは卵で冬を越していました。食草のコナラの枝に産みつけられていました。
冬の新林公園をよく見てみると、蝶が越冬している姿を見ることができました。
