片瀬山で見られた秋の蝶 上村文次
この秋、片瀬山5丁目旧石切場脇にある花壇でチョウを観察しました。 少しの時間でしたが、17種類ものチョウを観察することができました。花壇のセンニチコウやヒャクニチソウの花に多くのチョウが集まって吸蜜(蜜を吸うこと)していました。シソの花などで吸蜜している蝶もいました。
秋にならないと見ることができないウラナミシジミやミドリヒョウモン、イチモンジセセリ、チャバネセセリなどを観察することができましたのでご紹介します。イチモンジセセリは多産していました。
〇観察日 2020.9.22
〇観察場所 片瀬山5丁目旧石切場脇「花壇」
〇観察した蝶 17種類
〇ウラナミシジミ
春から夏にかけてほとんど姿を見ることはできませんが、鳴く虫の声が聞こえてくる初秋になると急に見られるようになります。9月から10月頃は各種の花で吸蜜するウラナミシジミを見ることができます。秋を告げる蝶です。センニチコウで吸蜜していました。
〇ミドリヒョウモン
ミドリヒョウモンは藤沢での発生は少ないようです。秋には丹沢などから市街地に飛来してくる個体もあります。片瀬山でいままで観察したことがなく初観察でした。 飛んできて地面に止まったところを撮ることができました。
〇イチモンジセセリ
春から発生しますが、ほとんど姿を見かけることはありません。8月下旬頃から個体数を増やしていきます。秋にたくさん見られます。秋を代表する蝶です。
センニチコウやシソの花で吸蜜するイチモンジセセリを8頭も観察することができました。
〇チャバネセセリ
春、夏はほとんど見られませんが、秋になると見られるようになります。イチモンジセセリが少なくなった秋の終わり頃になると見つけやすいです。
イチモンジセセリとよく似ているので、しっかり見分けることが必要です。シソの花で吸蜜していました
〇キタテハ(秋型)
キタテハは夏の暑い時期に発生する夏型と、秋に発生する秋型があります。翅の色は、夏型はくすんだ黄色、秋型は赤みを帯びた色です。翅形も夏型に比べて秋型は凹凸が著しくなります。この秋型が見られました。葉の上に止まっているところを撮ることができました。
秋の蝶とは限りませんが、今回見られた蝶をご紹介します。
今回観察したチョウはウラナミシジミ・ミドリヒョウモン・イチモンジセセリ・チャバネセセリ・キタテハ(以上コメント付きでご紹介)・ヤマトシジミ・モンシロチョウ・ヒカゲチョウ・アカボシゴマダラ・クロアゲハ・ヒメウラナミジャノメ・ツマグロヒョウモン・コミスジ(以上写真でのご紹介)、この他にキタキチョウ・アオスジアゲハ・モンキアゲハ・ウラギンシジミでした。