食いしん坊で社交的なわんことの毎日 津西 Oさん
道ですれ違う人にコーギー?!とよく言われてしまうライですが、その正体はパピヨンとコーギーのミックスの男の子です。
犬を飼い始めるにあたって、数カ所のペットショップを回りましたが、なかなかこの子!という犬に出会うことができませんでした。そんな時にとあるブリーダーさんを尋ねた際、生後3か月のパピヨンxコーギ―の子犬に出会った瞬間、体に電気が走ったような感覚を覚えました。すぐに「この子がいい!」とお願いすると、お店には同じ犬種で生後1か月ほどのもっと小さな子犬がおり、「せっかく初めて犬を飼うのだから、そちらにしてはどうか」と提案されました。そうして出会ったのが、愛犬ライです。当時のライは易々と手のひらに乗ってしまうほど小さく、プルプルと震えていたのをよく覚えています。
初めて会った時は見知らぬ人間に震えていたのが噓のように、成長したライはとてつもなく社交的で、あいさつ大臣なわんこです。知らない犬を見かけるとリードをぐいぐいと引っ張り、嬉々としてご挨拶に向かったと思えば、“ころーん”とお腹を見せてひっくり返ってしまうこともしばしばです。相手の年齢は関係なく、数か月のパピーちゃんにもお腹を見せてしまうことがあり、威厳もへったくれもないその姿に、いいのかと呆れることもありますが、ライは飼い主から見てもとても温厚で優しい性格だと思います。
また、片瀬山を散歩していると、社交的なわんちゃんが多く、飼い主さんも優しい方がたくさんいらっしゃるように感じます。もしかしたらライもその空気感を感じ取り、安心してひっくり返っているのかもしれません。
そして何より、ライを語る上で欠かせないのは、「超がつくほどの食いしん坊」だということです。食べ物の気配がしたものならば、たとえぐっすり寝ていたとしても、のそのそと起き出してきます。
またお散歩コースの途中に”おやつのチェックポイント”を自分で作っており、そこに到着すると「おやつは?」と催促するように見上げます。この時ばかりは変な方向に賢くなったなあ、と呆れを通り抜けて感心してしまいます。最近ではお散歩途中の焼き芋買い食いがブームらしく、片瀬山のやまかの前を通るたびに、「焼き芋買ってきて!」と主張してきます。
そんなライも、現在は獣医さん監修の下、絶賛ダイエット中です。
ライはお散歩が大好きな子で、一番元気だった4・5歳のころは、週に3回ほど江の島に遠征したり、片瀬山に来たときは暗くなるまで公園で遊んでいました。そんなライも8歳半になり、すっかり落ち着いたなと感じます。散歩時間はグッと短くなり、坂道でへばることも多くなりました。そんな姿を見ると少し寂しく感じることもありますが、そんな時でもおやつを見せると目を輝かせて駆け寄ってくる食いしん坊なところは、何歳になっても変わらないのだなと笑ってしまいます。
ずっと一緒に過ごしていると中々気づかないものですが、ふとした瞬間に「ああ、歳をとったなあ」と感じることがあります。それでも毎日思うのは、何歳になっても可愛いな、ということです。
良くも悪くも自分に素直な性格のライは、嬉しいことがあると笑顔になり、嫌なことがあると半目になってあくびを連発してしまったりと、何かあるたびにくるくると表情を変え、見ていて飽きることがありません。元気や癒しを与えてくれるライは、かけがえのない家族であり大切な宝物です。