【この人に聞く】片瀬山駐在所の24年ーその3

片瀬山駐在所 佐武さん ~片瀬山の安全を守る日々~

防犯カメラの導入を先導
ーー片瀬山の安全安心を守るために防犯カメラの設置に尽力されたそうですね


佐武さん:各丁目毎の自治会の会合には出来る限り出席させてもらい、片瀬山で起きた犯罪(空き巣、ひったくり、振り込め詐欺等)の状況説明や防犯指導を行いました。そういった活動を地道に重ねることで自治会と信頼関係が築かれ、片瀬山に街頭防犯カメラの導入を促すことができたと思います。
当時はバイクによるひったくりが多発しており、自治会にお願いして防犯講話の機会を設けてもらいました。そこで「街頭防犯カメラの必要性を地域住民の方に理解して頂くため、自分が何度でも説明します」とお願いしたところ、自治会の皆さんにその趣旨をよく理解して頂き、当時の役員さん達のご尽力によって街頭防犯カメラの設置が実現しました。特に藤沢市への補助金申請を含めた細かな作業は大変苦労されたと聞いています。 住宅地での街頭防犯カメラ導入は、県下では浦賀署湘南ハイランドとほぼ同時期であり、一番最初でした。街頭防犯カメラを導入したことによって、犯行の前後の足取りが分かり、犯人検挙につながったケースもあります。今では住宅地の防犯カメラ設置は普通になっていますね。

駐在活動19年県民の警察官章」の受賞

神奈川県ホームページより 2016年県民の警察官表彰式 知事からの授与をうけました

ーー地域の警察官としての活動が評価されて、「神奈川県民の警察官」という歴史ある賞を受賞されました。当時のタウンニュースに掲載された記事を以下転載します。 2016年6月17日
藤沢署地域課片瀬山駐在所の佐武隆一警部補(49)が、第54回「かながわ県民の警察官」に選出された。6月7日に横浜市で行われた表彰式では、警察官の模範として職務を全うしてきた佐武さんを含む3受賞者に「県民の警察官章」と表彰状が授与された。また、献身的に支えてきた功績を称え、妻の博美さん(47)には「さわやか賞」が贈られた。佐武さんは「署の代表に選ばれたことだけでも光栄。なかなか頂ける章ではない ので、本当にうれしい」と語る。
佐武さん:駐在所勤務は妻の協力があって出来るもの、大変辛い思いをさせてしまった事もありましたが、良く支えてくれた妻に感謝です。

片瀬山駐在所への質問あれこれ!
ーー地元住民が知る警察への連絡先は、以下3ヵ所ありますが、その仕組を教えて下さい。
佐武さん
①110番通報 
110番通報は、県警察本部の110番センター(通信指令室)に直接かかります。聴取した内容はすぐに発生場所を管轄する警察署に指令されるとともに、GPS衛星を利用したカーロケータシステムによって、発生場所に最も近いパトカーに指令を出し、いち早く急行させることができます。110番通報した際は、オペレーターの指示に従って落ち着いて答えてください。 また、110番通報は緊急電話ですので、緊急でない相談事や電話番号のお尋ねなどでかけてしまうと、事件事故の際に110番がかかりにくくなってしまいます。急を要しない各種相談や問い合わせは#9110にかけるか最寄りの警察署にかけてください。
0466-24-0110 藤沢警察署 
こちらも24時間365日対応となっています。事件事故のほか、各種相談やお問い合わせにも対応しています。
0466-25-6106 片瀬山駐在所 
片瀬山駐在所への直通電話です。駐在所ならではの地元の方々からの連絡電話です。
ーーコロナ騒ぎになって何が変わりましたか?
佐武さん:自粛警察と言うのか、「子供達が公園でマスクをしていない」とか「大声を出している」というような通報や、先にも言ったように家族間のトラブル等の通報が目立ちました。いろいろな事案に対処する際、私はお互いの話をよく聞いて判断することが大切だと思っています。
ーー次は最近の犯罪事情についてです