ダイヤモンド富士 武井篤夫
片瀬山の富士見坂で富士の写真を撮っていると、通りがかった方から「今年のダイヤモンド富士はいつですか」とよく聴かれます。皆さんダイヤモンド富士への関心は高いようです。
ダイヤモンド富士とは富士の山頂付近から朝日が昇る、または山頂付近に夕日が沈むとき、太陽がダイヤモンドのように輝いて見える現象を言います。
富士を西に眺める片瀬山からは、山頂付近に沈んでゆくダイヤモンド富士を眺めることができます。
ダイヤモンド富士は冬から春にかけて太陽が南から北へ移動して行く途中と、夏から秋にかけて、北から南へ移動する途中で富士の頂上付近に沈む２回起きることになります。片瀬山ではそれが４月１日と９月１０日前後になります。
天気がよく、晴れていれば毎年２回は見られるはずですが、どちらの時期も雲の発生が多く、特に秋は日没頃には富士は雲に隠れることが多く、なかなかきれいなダイヤモンド富士を見ることはできません。
毎年、ダイヤモンド富士の時期には沢山の見物の方や、カメラの三脚が並びます。なかにはダイヤモンド富士の追っかけのひともいて、毎日ダイヤモンド富士の見える場所に移動して撮影したり、１年ぶりで「またお会いしましたね」と顔なじみになった方もいらっしゃいます。
富士の頂上に沈む太陽が撮影できない場合を考え、予定日の前後３日くらい、富士の南や北の稜線に沈む富士も撮影を続けて、撮ることのできたダイヤモンド富士の写真を掲載します。
今年の4月1日頃にはどんなダイヤモンド富士が見られるのでしょうか。
武井篤夫
