【富士見坂から】月は東に日は西に

月は東に日は西に   武井篤夫

暖かい日が続き各地で桜の便りが聞かれるようになりました。この原稿を書いているのは3月21日、富士見坂の桜も咲き始めています。

ホームページにアップされる4月初めには葉桜も混じっていることでしょう。今回は昨年4月初めを思い出して、少し遊んでみようと思います。
 「菜の花や月は東に日は西に」これは俳人与謝蕪村が1774年神戸の摩耶山で詠んだ句です。西に沈みゆく太陽、東に昇りくる月、足元は一面の菜の花畑、実に雄大な名句です。そんな蕪村には及びもつきませんが、月、太陽、菜の花の3題話のような写真が残っていたのでご紹介します。
昨年4月1日頃に予定されていたダイヤモンド富士を撮ろうと準備していましたが、あいにく曇りの日が続き、やっと太陽が姿を見せたのは4月6日、太陽は富士山の北側稜線の下の方に沈みました。

2020年4月6日 17:54

それでも、やっとダイヤモンド富士らしきものが撮れたと、家の方に振り向いたところ、東の空に満月が浮かんでいました。

2020年4月6日 17:59

これで菜の花があれば俳句は成立と思いましたが、片瀬山には菜の花畑がありません。ちょうど我が家の庭に植えていた同じアブラナ科の蕪に黄色の花が咲いていたので、その写真を加え、スモールサイズでの俳句鑑賞とすることにしました。

2020年4月7日 自宅の庭にて  

蕪村がこの俳句を詠んだのは4月後半と推定されているようですが、時期も近く、この写真で蕪村の句を思い出していただければ嬉しく思います。