藤沢市人口統計2021年4月版が発表されました。
例年4月と10月に細かい住所単位での過去を含む人口統計が藤沢市のホームページにアップされます。これを分析する事で、いろいろな事がわかります。(→こちら この中の「片瀬」地区の中に片瀬山各丁目のデータがある)。昨年夏に2回にわたって、2020年春時点での分析による報告を行いました。(その1、その2)
その時の結論をまとめると、以下のようになります。
1片瀬山の人口減少は下げ止まる傾向
2高齢者比率(65歳以上)も上昇から下降に転換する傾向を見せ始めた
3卒業後20歳台で多くの人が家を出る。また高齢者の退場が近年増加しているが、ファミリー層の転入がそれを上回ってきているのが1,2の要因と思われる。
という事でしたが、その傾向を確認するために今年のデータを調べてみました。
以下わかった事をグラフで示します。少し細かい話になりますが、お付き合いください。
1人口減少は下げ止まり、高齢者比率も低下の傾向が定着してきた。
片瀬山の人口はこの15年間で約5%減少したのですが、この2-3年は減少傾向から横ばいになってきています。また高齢者比率はいままでの上昇傾向が止まり、低下傾向がはっきりしてきたように見えます。2021年は39.6%と40%を切っています。
2人口減少と高齢化の進行が止まった要因は?
このグラフの上半分は転入者の年齢別分布、下半分は転出者の年齢別分布です。
入居第1世代と思われる80歳代以上の方々の退場(施設への転居、死去等)の数は15年前に比べると大幅に増えています。20歳代の減少は相変わらず多いのですが、30歳代後半から40歳代にかけての増加(転入)と、その子供たちと思われる15歳までの子供の増加が大変多くなっています。これらの影響で、65歳以上の占める人口比であらわされる高齢化率が低下し始めたと言えます。
これは、片瀬山の人口の年齢構成を示す下記からもわかります。
4-50歳代の親と10歳代までの学齢期の子供たちが減らず、構成比でみれば、増えている事がわかります。特にこの傾向は2015年あたりからはじまり最近はかなりはっきりしてきた事です。
今回は昨年夏の人口分析の確認が中心でしたが、次回は「世代交代はどの程度進んでいるのか?」についてご報告する予定です。