【調べてみました】片瀬山での世代交代の状況

片瀬山ではこの15年で人口の半数が入れかわっている

藤沢市人口統計2021年4月版過去の統計から片瀬山での世代交代がどのような状況にあるか調べてみました。

毎年4月の年齢別人口のデータを比較することで、片瀬山に住む「同じ年生まれ」の人数を調べる事ができます。この人数の増減は転入・転出によって生じるので、世代での転入転出の傾向の違いや社会情勢との関係、世代交代の様子を考察する事ができます。では具体的に見てみましょう。ここでは世代を代表して10年間隔で調べてみました。
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1922年度、1932年度生まれの方
まず、片瀬山住宅地ができて自分でその更地に入居した第1世代の方々です。皆さんかなり高齢となり、施設への転出や死去等によってほぼ一定の減少傾向にあります。
下のグラフの見方:1922年度に生まれた人は2003年に80歳で57人いらしたのが、2021年には98歳を迎え、存命の方は7人 という意味です。この1922年年度生まれというのは、1922年4月1日から翌1923年3月31日生まれの方 という意味です。この人数は毎年4月1日時点の人数です。

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1942年度、1952年度生まれの方
現在の地域活動の主力になっている方々はこの世代の方(戦前生まれ世代)が多いです。しかし、団塊の世代を挟んで、次にバトンを受け渡す世代(戦後生まれ世代)は、これらの世代に比べて半数近くと人数が少ない事がわかります。

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1962年度、1972年度生まれの方
次の2つの年代は現役バリバリの責任年代です。ファミリーでの転入によって着実に人数が増え、いずれも30歳後半~40歳代になって人数が増えました。定年延長等によりこの年代は10年後も働き続ける可能性が高く、地域活動のバトンを受け取るのはずっと先になりそうです。

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1982年度、1992年度、2002年度生まれの方
社会人として一番忙しく、活動の活発な20~30代、および10代はこれから転入人口が増えると思われ、現時点ではいずれも人数的にはあまり多くありません。10代で親と一緒にファミリー転入をした子供達も、片瀬山で成長していずれも20代後半で転出する人が多い事がわかります。そして、30代後半で再びファミリーでの転入を迎える事になります。

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この15年で片瀬山では人口の半数が入れかわっている
こうした各年代層の人口の転入・転出や増減が組み合わさって、結果としてこの15年間の転入者人口(2122人)は現在の全人口(4197人)の半数を超えています。片瀬山の人口の流動性は予想以上に大きいと思います。

15歳までの年代層、30歳~35歳で転入者の人口が現人口を上回っているのは、この年代では15年以内に転入し、さらに転出した人が多かった事を意味しています。各丁目の統計で、前年の人口に対する1歳上の人の人口増減を調べる事でその年の転入・転出人数を推定し、これを毎年・全丁目で積算する事で現在の人口のうちの転入者人口を概算推定したもの

現在かなり多くの人口を占める70歳以上の世代の退場とその後に転入して来る30-40代の世代の増加が順調に進めば、これからの15年で再び半分以上の人が入れかわる事が予想されます。これが「街の代替わり」という事であり、片瀬山はうまくこれが回り始めているのかもしれません。今、気持ちよく住める街を維持していきながら、同時に10-15年後の時代にあった住みよい街のあり方を考えて、できる事から準備を進めることが大事だと思いました。

(Studied By S)