2021年 初冠雪の富士 武井篤夫
今年の8月は異常な暑さが続きました。 9月に入ると一転して気温が下がり、肌寒さを感じるような日もありました。
毎日曇りや雨で、富士を見ることができませんでしたが、9月6日(月)の日没直後やっと富士の姿が現れ、明日への期待がつながりました。
そして翌9月7日(火)朝一番に見た富士は、太陽が昇る直前で、ピンクに染まり、頂上には白く雪を被っていました。 時間が進むに従い、ピンク色は消え、頂上の雪がはっきりしてきました。
初冠雪と思われましたが、前日まで富士が姿を見せませんでしたので、この雪がいつ降ったものか分かりませんでした。 7日の10時頃、甲府地方気象台から「本日富士が初冠雪しました」との発表がありました。昨年より21日、平年より25日早いとのことでした。最近はいろんな異常気象が続きますが、これもその一つと思われます。
9月7日は7時半ころには雲が出て、富士は山頂付近から隠れてしまいましたので、初冠雪をご覧になった方は少なかったかもしれません。
今年は非常に早い初冠雪でしたが、まだまだ暑い日もあることでしょうから、富士に本格的な雪が積もるのは、ずっと先のことでしょう。
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【幻の初冠雪】
このホームページの原稿は9月14日(火)に書き上げ、片瀬山環境委員会に送っていたものですが、9月23日(木)の朝日新聞朝刊に、「富士山の初冠雪 異例の再観測へ」と題した記事が載っていました。その記事は・・
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甲府地方気象台は22日、今月7日に観測したと発表した富士山の初冠雪を見直すことを明らかにした。 同気象台によると、初冠雪の見直しは、記録が残るここ10年程度ではないという。 今後、観測し直す。 富士山初冠雪は、山頂付近でその年の日平均気温の最高値を観測した日以降に、甲府市にある甲府地方気象台から目視で冠雪を最初に確認できた日、と山梨県を管轄する東京管区気象台が規定している。 今年は8月4日に日平均気温の最高値9.2度を観測。 9月7日に職員が冠雪を確認し、初冠雪としていた。ところが、今月20日に日平均気温が10.3度まで上がり最高値を更新したことから見直しを決めた。
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というものです。そんなわけで9月7日の初冠雪は、幻の初冠雪となりました。
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【更新された初冠雪】
9月26日(日)甲府地方気象台から新しい初冠雪の発表がありました。あいにく9月26日は曇り空で富士が見えず、こちらからは分かりませんでしたが、9月27日(月)の早朝、冠雪した富士を見ることができました。
今後暑さがぶり返さなければこれが今年の初冠雪となります。
9月27日も7時過ぎには雲が出て富士山頂は見えなくなりました。