2022年元旦の富士 武井篤夫
2021年(昨年)の1月片瀬山環境委員会ホームページに「元旦の富士」と題して投稿しました。
そこでは2015年から2020年までの元旦に片瀬山富士見坂から撮影した富士の写真を掲載し、各年度とも、雲はあるものの富士の姿を見ることができ、元旦に富士を見ることができると、なんとなくその年が良い年になるような気がしますと書いています。2022年(今年)元旦は富士がどのように見えたのか、振り返ってみることにいたしましょう。
その前に、元旦の前日、2021年12月31日(大晦日)は朝から雲が多く、富士は部分的に見えたり、全く見えなくなったり、雲の変化も非常に激しく波乱の多かった2021年を象徴しているような一日でした。それでも16時30分頃の日没近くになると雲の切れ目から太陽が顔を出し、2021年最後の太陽が西の山に沈んでゆくのを見ることができ、明日の元旦は朝から太陽が見えそうな気がする年の暮れでした。
さて、2022年の元旦は朝からすっきりと晴れ、雲のかからない富士が姿を現しました。そして日中から日没まで全く雲のかからない富士を見ることができました。10年近く富士見坂から富士の写真を撮り続けてきましたが、一日中雲のかからない富士を見たのは初めてのことのように思います。
今は新型コロナウイルス・オミクロン株が世界中で猛威を振るっていますが、ウイルスの世代交代進行の特徴として、強い感染力は持ちながら弱毒化し、治療薬の開発と相まって、ウイルスの根絶は不可能としても、人間とウイルスが共存する平衡状態が近くやってくることを暗示しているような元旦の富士の姿でした。