【片瀬山の自然】フクロウの鳴く街 片瀬山

フクロウが鳴き、沢山の野鳥の住む片瀬山の早春 上村 文次

2月25日、26日に片瀬山で野鳥を21種類観察しました。
フクロウ、ウグイス、コジュケイの声を聞きました。ムクドリ、スズメ、ハシブトガラス、キジバト、トビ、ヒヨドリ、カワラヒワ、シジュウカラ、メジロ、ハクセキレイコゲラ、モズ、ジョウビタキ、アオサギ、ヤマガラ、イソヒヨドリ、アカハラ、ノスリを観察しました。なんと二日間で21種類もの野鳥を観察することができました。そしてフクロウの声を聞く事もできました。

ムクドリ 2022.2.25 片瀬山5丁目
ヒヨドリ 2022.2.25 片瀬山5丁目
シジュウカラ 2022.2.25 片瀬山5丁目
スズメ 2022.2.26 片瀬山4丁目
カワラヒワ 2022.2.26 片瀬山3丁目
メジロ 2022.2.26 片瀬山5丁目
ハクセキレイ 2022.2.26 片瀬山1丁目

〇フクロウの鳴き声
2月25日早朝5時20分に気づいたのをはじめに、夜から早朝までの様々な時間にフクロウが鳴く事に気づきました。3月31日は4時、4月5日は22時30分 4月6日は2時と5時前、4月7日は24時頃、4月8日は19時頃、4月10日は19時30分頃に気づきました。いつも湘南白百合学園の森から聞こえてきました。夜なので姿は見ることができませんでしたが、いずれも録音をしておきました。フクロウの鳴き声に間違いありません。ほぼ1分間隔で鳴くのですが、4月10日の5分程度の録音を編集して鳴いた部分をつないだものをお聞きください。(▶を押す)


〇ウグイスの初鳴日「2月25日」
ウグイスの「ホーホケキョ」の声を2月25日に今年初めて聞きました。その年に最初に鳴き声を聞いた日のことを初鳴(しょめい)()といいます。ウグイスの鳴き方には2通りあります。さえずりと地鳴きです。「ホーホケキョ」はさえずりにあたります。非繁殖期はもっぱら地鳴きだけです。「チャッ、チャッ、チャッ」と鳴きます。ウグイスというと「ホーホケキョ」というイメージが強く、春の鳥といった感じですが、冬の間にも「チャッ、チャッ、チャッ」と鳴きながら私たちのすぐ近くにいるのです。

〇コゲラ
コゲラが庭の木で虫を探していました。垂直の木の幹を上り下りしていました。コゲラは握力のある両足と尾との三点確保で、幹を上り下りできます。下りは頭を上にしたままの姿勢ではねながら落ちるように下がっていました。コゲラはキツツキの仲間です。背はこげ茶色に白い点模様がたくさんあります。「ギーギー」と鳴いていました。

コゲラ 2022.2.26 片瀬山5丁目

〇モズ
いつもの場所(南公園を下りていった花畑)でモズがいました。このモズはここが縄張りの場所で、いつも見られます。モズは小さな体なのに嘴はタカのようにカギ型をしていて、小鳥を捕らえたりもします。モズはとがった小枝や、有刺鉄線のトゲなどにバッタやカエルなどのえものを串刺しに する変った習性があります。「モズのはやにえ」と呼んでいます

モズ 2022.2.26 片瀬山5丁目
Oハラビロカマキリが小枝に串刺しされていました (2021.12.1)新林公園

早朝、いろいろな野鳥の鳴き声が住宅地に聞こえていました。ウグイスのさえずりを初めて聞きました。冬鳥のツグミ、ジョウビタキを観察しました。早朝、上空を飛んで行くアオサギを見ました。塒(ねぐら)から活動地の水辺に移動していたのでしょう。イソヒヨドリが屋根に止まっていました。名前のように磯にいる鳥ですが、(海に近い)片瀬山でも見ることができました。ブルーの羽が美しかったです。
アカハラを片瀬山で初見です。我が家の庭の(小鳥用の)水飲み場で、水を飲んでいるのを目撃、急いでカメラを家の中に取りに行っている間に飛んで行ってしまい、撮ることができませんでした。貴重な野鳥を見ることができて嬉しかったです。
上空を舞うノスリ(猛禽類)を観察しました。時々低い所でも舞っていたので、うろこ模様の羽が見えました。フクロウが片瀬山にいたのにはびっくりです。みなさん、フクロウがいるのを知っていましたか。こうして、二日間でたくさんの野鳥(21種)に出会うことができました。