【片瀬山の自然】江の島の魚 夏編

今年の夏 江の島でとれた魚たち  上村文次

今年の夏6月5日、7月3日、10日、24日、31日、8月7日に片瀬漁港で見た魚です。漁船「新将丸」が岸壁に横着けされ、のぼり の前でとってきたばかりの魚が売られていました。江の島の目の前でとれた魚です。旬の魚が見られました。
珍しい魚、今まで見たことのない魚、スーパーなどで見ることのできない魚も直売されていました。そんな魚たちをご紹介します。

6月5日 シマウシノシタ、シタビラメ、クロダイ、イワシなどが直売されていました。
〇シマウシノシタ(別名ツルマキ)
初夏が旬です。刺身、ムニエルなどにします。私は初めて見る魚でしたが、そんなに珍しい魚ではないそうです。

シマウシノシタ 2022,6,5 片瀬漁港

〇モンゴウイカ
この時期が旬です。

モンゴウイカ さばいて大きな「甲」を取り出している所 2022.6.5片瀬漁港

7月3日 シタビラメ、アイゴ、ハコフグ、キス、ヌタウナギ等が直売されていました。
〇アイゴ
刺身、塩焼き、煮付けなどにします。スーパーなどでは見られない魚です。

キス(上)&アイゴ(下) 2022.7.3 片瀬漁港

〇ハコフグ

ハコフグ 2022.7.3 片瀬漁港

7月10日 シタビラメ、アナゴ、スミイカなどが直売されていました。
〇アナゴ
年間を通して獲れますが、6~8月頃が旬だそうです。一般的に、魚の旬は、脂の一番のっている時期を旬とすることが多いのですが、アナゴは淡泊な味わいを好まれる魚なので、脂ののらない夏が旬とされています。

アナゴ 2022.7.10 片瀬漁港
2022.7.10 片瀬漁港 こんな感じで売られている

7月24日 マゴチ、シタビラメ、テングニシ、クロダイなどが直売されていました。
〇マゴチ
夏が旬の魚です。高級食材で、活魚は生食(刺身)などになります。活魚は(市場などでは)高価で取引きされます。

マゴチだよ! 2022.7.24 片瀬漁港

〇テングニシ
味のよい巻き貝として人気があるそうです。刺身や茹でたりして食べます。水揚げが少ないため、市場に流通するよりも産地で消費されてしまうことが多いです。

テングニシ 2022.7.24 片瀬漁港

7月31日 ヌタウナギやクロバイガイなどが直売されていました。

〇ヌタウナギ
さばいた身をブツ切りにして、塩焼き、唐揚げ、コチュジャン炒めなどにします。小売店やスーパーには出回ることがないので、見たことのある方は ほとんどいない と思います。韓国では高級な食材です。

ヌタウナギ 2022.7.31片瀬漁港

〇クロバイガイ
大きさは6~7㎝ほどで、煮たり、茹でたりして食べるのが一般的です。高級な貝で、どちらかというと料理屋などに優先的に行ってしまうそうです。小売店、スーパー等には殆ど出回っていないそうです。

ヌタウナギの名前の由来 皮膚からたくさんの粘液が出て体がぬるぬるすることから
クロバイガイ 2022.7.31片瀬漁港

8月7日 シタビラメが直売されていました。
夏が旬の魚です。煮付けや刺身、ムニエルなどで食べます。フレンチ、イタリアンの高級食材です。ヨーヨッパでは「魚の女王」といわれるほど珍重され、なかでもフランスではシタビラメの料理というのは欠かせない存在になっています。

シタビラメ 2022.8.7片瀬漁港
2022.8.7片瀬漁港