創刊号からのバックナンバーを入手して防災会ページに一挙掲載しました
片瀬山防災会が2006年に発足して17年になります。その間 片瀬山防災会 では防災知識を広め、各種の仕組みや訓練活動の周知のために「片瀬山防災だより」を全戸配布してきました。当ホームページでも「片瀬山防災会」のページを提供し、第34号以降を掲載してきました。この2023年春から防災体制が変わる事になりましたが、この防災だよりで伝えられてきた多くの知識やノウハウを今後に生かして頂くためにも、このたび創刊号以来のバックナンバーを一挙掲載する事にしました。→ クリック! 各号、何が書いてあるのか、概要紹介を2-3行で追記しましたのでご利用下さい。
内容は今も役立つ素晴らしいものです。真剣に片瀬山の防災を考え、行動する気持ちの熱さが伝わってきて読みごたえがあります。今回バックナンバーの収集のために、多くの皆さんのご協力を頂きました。改めて感謝申し上げます。ぜひできるだけ多くの号を読んで下さるようお願いいたします。古い情報も当時のままですのでご利用には注意をお願いします。
この記事では道案内として、発刊時期に沿って3期に分けて整理してみました。お役にたてれば幸いです。
●創刊~11号:防災会の理念の説明と基本的な仕組み作りについての活動状況報告
片瀬山の防災で大事な事は何?が創刊号に見事に集約されています。東日本大震災の前にこうしたコンセプトがあったという先見性に驚きます。
即ち 防災は地震を中心に考える。(片瀬山は津波と水害で大災害となるリスクは低い)
A 地震の直接被害(家屋家具損壊・火災・外傷)を受けないように知識を広め訓練し備える
B ご近所の方で地震被害を受けた方を助ける意識を高め仕組みを作る
C 地震の後はご近所と助け合い基本自宅で生き延びる。そのため家族と話合い備えておく
です。これを各自で行う備えと、助け合いの仕組みや体制づくり を進めるために「防災会が目指すこと」として以下に宣言されています。
Aについての重要な活動が、防災知識(避難方法、安全な家具設置他)を伝える防災ゼミナール活動、防災ファイル、家族との連絡方法の周知
Bについては、近隣ネットを中心とした仕組み作り
Cが、防災訓練、避難所の周知と避難所運営への備え といえます。
第1号~第11号くらいまではこうした考え方に基づいた啓蒙活動や仕組み作り等の進捗状況がまとめられています。(下記に代表的な各号(2ページ構成)へのリンクを張っています)
●12号~30号 東日本大震災を経て、見えてきた具体的課題を取り上げ、対策について積極的なPR活動
2011年3月の東日本大震災によって現実での多くの課題が明らかになりました。それまで漠然としていたことが、具体的に大変身近になりました。2011年の3月以降、2012年までの間に8号も発刊されています。(それまでの約3倍の発行ペース)
明らかになった課題
・海岸地帯が津波に襲われる可能性→片中に人や車が集中→片中避難所のトイレ問題、同備蓄の内容、避難車両の駐車対応についての要請等多くの課題が取り上げられています。
・片瀬山住民は自宅での避難生活となることがより明確になった→ライフラインが停止する中で生き延びるために、ペットも含めて自宅での備蓄内容や期間について考える記事が多く掲載されました。安否確認訓練等、公園への一時(いっとき)避難も含めて考えるようになりました。
・通勤通学で帰宅困難者がかなり多くなることが判明→そのための連絡手段についての記事
・まとめとしての記事 各個人としての行動指針として2016年11月の第29ー30号で「大地震でどう行動すればよいか」で記事になりました。
●31号~44号 安否確認訓練・避難訓練の予告や結果の報告、防災の基本的な内容の周知
第31号以降は安否確認訓練・避難所開設訓練・避難訓練等のイベントの開催連絡や結果報告が中心となりました。そんな中2020年のコロナのまん延で様々な活動の縮小が余儀なくされ、ノウハウの伝承が困難となりました。そのため、改めて安否確認の意義、地震発生時の行動、防災倉庫の内容確認や津波警報時での避難車両誘導等 基本的な内容について周知がはかられました。
この記事ではごく一部のご紹介になりましたが、片瀬山の防災について様々な角度から論じられています。ぜひご一読をお願いいたします。(Reported By S)