今年はより実践的になりました
運営体制が今年から変わりました
6月2日日曜日午前9時から片瀬中学において「片瀬中学避難所開設説明・訓練」が行われました。昨年も同様な会が同時期に開催されその様子をレポートしました(→昨年の記事)。実務を担当する自治会役員が一年で交代するので、こうした説明と訓練が毎年欠かせません。今年からこの説明・訓練の運営体制が変わりました。昨年まで大きく関与してきた片瀬山防災会が今春解散して初めての訓練ということで、式次第は今までを踏襲していましたが、片瀬市民センターのサポートの元で片瀬山各丁目の自主防災会で構成する片瀬中学校避難所運営委員会の主催 という形になりました。避難所開設の目的や大きな位置付けは変わってません。
全体説明
まずはじめに、関係する方々の紹介・挨拶があり、続いて避難所の開設や運営についてのDVDが上映されました。内容は熊本地震での避難所の運営の事例を参考に、すぐに役立つ具体的な配慮ポイントを紹介するものでした。従来のビデオ内容よりは具体的な感じがしました。
続いて片瀬市民センターの方から「ふじさわ防災ナビ」と「片瀬山防災マニュアル」(事前配布された避難所開設運営についてのマニュアル)についての説明がありました。(説明資料はこちら)
要約すると、
・片瀬山は津波・水害のリスクは少ないが、大雨・地震による土砂災害のリスク地域が含まれている事、地震による家屋倒壊・火災のリスクがある
・震度5弱以上の地震、風水害等で市の避難指示等で避難所が開設され、それは防災無線や防災アプリHazardon等で伝えられる
・避難所の役割:自宅で生活を送れない方々が、一定の期間避難生活を送る施設及び、在宅避難等(車中泊含む)の人たちへの物資や情報の提供
・情報収集発信等の地域コミュニティの中心になること
・避難所運営:避難者運営委員会(自治会・避難者代表者・事務局市職員)が行う
目新しい所で防災はHazardon(ハザードン)というアプリが今年から登場しました。
詳しくはこちら
このアプリをスマホに入れて藤沢市と場所の設定をしておくと、藤沢市からの防災情報(防災行政無線の放送内容等)が音声と文字でPush通知されます。英語版もあります。
これらの説明に対して、いくつか質疑がありました
各班に分かれて説明と訓練(2時間弱)
各班に分かれてさきほどの片瀬山防災マニュアル(各班ごとにその仕事内容がまとめられている)と今回の訓練内容の説明資料(訓練テーマごとにどのページを参照して何をするのか)の説明を受けました。
各班での開設訓練
一通りの説明の後、続いて各班に複数の訓練テーマが与えられ、必要なものは他班と協力して訓練が行われました(例:名簿班では受付作業、物資班では物資倉庫の見学確認と発電機駆動や投光器の組立、衛生班ではマンホールトイレテントの組立ペール缶トイレの組立等)
こうして午前9時から午後1時までかけて片瀬中学校での避難所開設訓練は終了しました。昨年は2回にわたって行った内容を1回に集約したので、一層内容が濃くなったと言えます。
レポーターの感想
昨年同様感じたのは、この開設訓練に携わる各班の班長・副班長さんたちの、それぞれの班の使命を伝えたいという想いの強さで、本当に頭が下がります。一方で今回の活動に加えて、身近な公園等でテントを建てて行われる「在宅避難・車中泊避難者のサポート」との連携も考える必要があると感じました。この両輪がうまく連携する事ではじめて地域全体としての安全が保たれるのではないでしょうか。そのためには今回のような開設に関わるメンバー以外の自治会員・住民も自主防災会として公園等での活動の仕組みを作っておく必要を感じました。(Reported By S)