【MINI取材】ごみ収集新ルールがスタート ご注意!

不燃物の一部が可燃物に変更 電池内蔵品が危険ごみ(従来の特定品目)に!

先日の「ごみNEWS」やそれ以前からの市のホームページにも掲載されていましたが、重要なことなので改めてここで取り上げようと思います。

今年4月からのごみの新ルール

下記片瀬山地区のごみ収集カレンダーの3月と4月の部分を下に示します。4月からの新ルールの要点を、関係する曜日の所に◆に続いて3つ記しました。(一部1月からのものも含む)

三つの注意書きの内容を詳しくご説明します。
◆隔週水曜日 従来「不燃物」だった以下の品目を「可燃物」の扱いに変更
   (市の詳細説明該当ページはこちら
①靴各種

②わた・羽毛入り衣類(どてら、ジャンパー、ダウンジャケット等)
 
③スポンジ(食器洗い用、洗車用、ウレタンスポンジ、ジョイントマット等)
※一辺の長さ又は直径50㎝以上は大型ごみ
④座布団(一人掛け)
※二人掛け以上は大型ごみ
⑤クッション
 ※(ビーズクッションは不燃ごみ)
※一辺の長さ又は直径50㎝以上は大型ごみ
これらは昨年9月から緊急処置として変更になったもので(理由は後述)、3月末までは周知期間として不燃ごみに出されても回収していましたが、4月以降は可燃ごみとして出さないと回収されなくなります。
◆毎週金曜日 従来「特定品目」という分類名を改めて「危険ごみ・テープ類」と名称変更します。(2026年4月1日から)
そしてこの◆「危険ごみ」に、リチウムイオン内蔵小型製品が追加されました(これは1月19日から)。従来も電池類の中に含まれているリチウムイオン電池が小型家電品に内蔵されていて、一緒に不燃ごみや大型ごみに混ざって捨てられることが多く、後述する処理場での火災の原因になるからです。
つまる所、片瀬山地区では上記カレンダーにあるように毎週金曜日が
プラごみ、食用廃油、危険ごみ・テープ類 の日になります。*

  藤沢市の危険ごみについてのくわしい説明該当ページはこちら

*:廃食用油は植物性のみ 動物性及び工業用油類はもともとダメです。

◎昨年9月の火災が原因

昨年9月4日未明に藤沢市の不燃ごみ処理施設で火災が発生しました。処理設備が大きく損傷してしまい、半年たってもまだ完全復旧していません。これが今回の変更の原因になっています。
・藤沢市のプレス発表第1報9月はこちら タウンニュース藤沢版第1報9月はこちら
 タウンニュース続報11月はこちら
・今回の新ルールに至る経緯についての藤沢市の発表資料はこちら(3月17日発表)
これらの内容をまとめると以下のようになります。
被害状況:大型可燃ごみ受入ヤード内が火元となり、リサイクルプラザ藤沢の電気設備が広範囲に渡って焼損し、同建物の全ての設備が電源喪失状態となった。建物本体も一部焼損
(通常の可燃ごみ処理施設は被害なし)
処理対応:
・不燃ごみ 仮置場での保管+秦野市伊勢原市、横須賀市、他の民間業者への処理依頼
 不燃ごみの処理を2月9日から再開し、仮置場保管分を処理し、ようやく通常の受入れ開始
・大型ごみ 仮置場での保管+茅ケ崎市、平塚市、他の民間業者への処理依頼
 処理設備の復旧見込みは未定 大型ごみの一部は仮置場での保管を継続中
費用:これまでの追加経費
処理設備(不燃ごみ・大型ごみ・資源物)の復旧費用:9.9億円
市外搬出・処理、仮置場の運営に係る経費:5.9億円
これに加えて資源回収事業の追加費用1.8億円、建物の復旧にも多額の費用がかかる見込
という大変なことになってしまいました。

設備の焼損状況(市の3/17発表写真)
仮置場での不燃ごみ(1月23日)現在はなくなっている
市の3/17発表写真

分類変更が必要になった理由
こうした深刻な事態に至った理由は、
➀火災の原因が不燃ごみに紛れ込んだリチウムイオン電池の発火によるものとみられること
②その発火後の火災の拡大が不燃ごみに含まれていた可燃性のものによるものだったこと

あれ、と不思議に思った方もいらっしゃると思います。
Q1 リチウムイオン電池は特定品目として分けて処理しているのでは?
Q2 可燃大型ごみが火元なのに、不燃ごみの処理ができない?なんだかよくわからない・・
ここから先は以前掲載したリサイクルプラザでの不燃ごみの工程の見学レポートををご参考にしていただくとわかりやすいと思います。(2023年12月)
この時は「ごみの行方」というタイトルで、第1回は可燃ごみの処理、第2回に不燃ごみの処理、第3回に資源ごみの処理(一部特定品目含む)について報告しました。今回の火災はまさにこの第2回で取り上げた施設で発生したものです。(第2回の記事はこちら
今回関連するごみの行方(流れ)と火災発生場所の関係を前回の図に追記しました。

図の上半分では大型ごみや不燃ごみを破砕して、砕いた後に燃えるものを焼却炉へ、
それ以外を資源にすることを示しています。
下半分ではその破砕工程の詳細を示しています。

今回は大型ごみの破砕工程(砕いて焼却できるものとそうでないものに分ける工程)の前段階の受入れヤードで火災が起きて、そこにあった大型ごみが燃えて大きな火災になったと言われています。
リチウムイオン電池が特定品目として出されたものでなくて、製品内蔵のものとして捨てられたことを示しています。
ここから➀のように、製品に内蔵したリチウムイオン電池の処理をきちんと行う分類が必要になったわけです。
さらに、②で、大型ごみや不燃ごみに含まれる燃えやすい可燃物の割合を下げて今回のような事態を避けたいということから不燃物での分類を変更することになった ものと思われます。
破砕工程でのリチウムイオン電池の混入による発火はしばしば起きていて、見学している途中で偶然発生した発火~消火の緊張の一部始終は強く印象に残りました。詳しいことはわかりませんが、今回はそうした消火装置の外で起きてしまったために重大な事態になったものではないか と思います。現場で一瞬も気を抜けない仕事をしておられる現場の皆さんを垣間見ました。そこでおこった今回の事態は深刻なものとわかります。
数百円の品物の不注意な処分が膨大な十数億円の費用と半年以上のごみ処理の停滞を引き起こすわけです。本当に我々市民一人ひとりの十分な注意が必要だと思いました。(ReportedByS)