【いいね!ご紹介】野菜直売 山澤農園さん訪問 その2

14代+2代続く農家に受け継がれるこだわり

野菜作りのこだわり その1「土」
片瀬山住民に人気の山澤さんの野菜。それを生み出すこだわりはずばり「土」です。その「土」には動物性の堆肥は使わない。植物性の堆肥を使う。そして堆肥は自家製で作物に合わせて変えているんだとか。自家製の堆肥の作り方は10年間の研究を経て完成させたもので、化学肥料は一切使っていません。3年寝かせてその間29回返す作業をするそうです。大変な手のかけ方で、それによって堆肥が生まれ、作物に最適な土が生まれます。

できあがった堆肥が積まれています

堆肥を混ぜる機械 作物に合わせた配合

野菜作りのこだわり その2「野菜にストレスをかけない」

自然に従って育てたゴーヤ

野菜にストレスをかけない というのも大事なポイントだそうです。急がせない、無理に大きくしない、自然に従って育てる。例えば、ゴーヤはストレスなく育てると苦すぎずさわやかなほろ苦さに仕上がるそうです。このあたりは次回以降もう少し詳しくご報告させていただきます。

野菜作りのこだわり その3「おいしい味を引き継ぐ」

大きく育った里芋の葉 9月下旬に登場しました

山澤農園の里芋はとてもおいしい!という話をよく聞きます。売りに出た時はすぐに売り切れになってしまいます。そんな里芋の秘密は「おいしい味を引き継ぐ」です。山澤さんのお父様の品種の芋を約70年絶やさずに「親芋~子芋と引き継いでいる」のだそうです。今私たちがおいしくいただいている里芋は70年分の農園の歴史が引き継がれた味であると言えます。山澤さんのお進めの里芋料理は豚汁だそうです。

農家14代で引き継がれていくこと
山澤さんの農園は藤沢で14代続く農家です。今15代目の息子さんが農園を継いでいるのですが、さらに16代目予定の小学3年生のお孫さんも「僕は見習いです!」と農園入口の自分の畑で元気に宣言してくれました。こうして代々伝えられる「こだわりの伝統」によって、「おいしい味が(今後も)引き継がれる」ことを感じました。

家庭菜園へのアドバイス
家庭菜園をしている方も多いので、アドバイスをお願いしてみました。
「本をたくさん読み、学ぶ。でもあれこれ考えて頭を抱えるのではなく、とにかく挑戦してみる!失敗は成功のもと」とのことでした。

【編集後記】
インタビューで訪問した日も32度を超える酷暑で、ただ立っているだけでもつらいほどでしたが、このような気候でも毎日畑での作業を続けていらっしゃる山澤さん。プロ意識、野菜への情熱に感動しました。また、山澤農園の野菜の秘密や歴史についても実際に目で見て肌で感じて、普段スーパーに並んでいる野菜を見ているだけでは感じられない野菜や農業の魅力を発見でき、とても良い経験になりました。これから旬を迎える里芋を豚汁にしていただくのが今から楽しみです!
今後も季節の野菜の時期に合わせて山澤農園さんを訪問させていただき、さらに深くその野菜の魅力とこだわりをお伝えしようと思います。ご期待ください!
(Reported By I:Iさんは高校1年の女子。今回が初取材です)