朱く染まった空 武井篤夫
2020年(令和2年)9月29日(金)は朝から曇り空、日没近くになってやっと富士が見え始めました。
いつものことですが、こちらでは太陽が西の山に沈んでも、山の向こうでは太陽がまだ明るく輝いているとき、西の山の上の空は太陽の光によって朱く色づきます。
9月29日の夕方は、富士の周囲も含めて、今まで見たことのないような広範囲に強い朱色に染まって見事でした。
快晴に近い、雲のほとんどない空では、富士の周りに朱色のグラデーションができ、その中に富士のシルエットが浮かび、それもきれいですが、富士の上空に雲があるとがぜんそのいろどりに変化が生まれてきます。雲の中での太陽の光の反射や吸収、迫ってくる暗闇などで、空の色も姿も刻々と変わって行きます。この現象は日没後の30分程の短い時間で起きますので、目にすることができるのはわずかな方でしょう。
そこで、9月29日の日没後の富士の写真と、これまでに見られたいくつかの夕景の写真を掲載します。夕方の富士と空の変化をお楽しみください。