片瀬山で貴重種「ホソミイトトンボ」 上村文次
11月1日に自宅の庭でササの葉上に止まっているホソミイトトンボを観察しました。見た時は一瞬目を疑いました。
片瀬山にいるとは全く想定していなかったのでびっくりしました。ホソミイトトンボは成虫のまま越冬する珍しいトンボです。南方系のトンボですが、温暖化の影響で、藤沢でも見られるようになってきたのでしょう。
〇ホソミイトトンボとは
・大きさは3~4㎝ととても小さいトンボです。
・名前の通り、細身のイトトンボです。
・南方系のイトトンボです。
・西日本を中心に分布するが、近年は地球温暖化の影響か、分布域が変化、関東地方でも見られるようになりました。
・ホソミイトトンボは国内では唯一夏型と越冬型の季節型があるトンボで、夏型が産卵したものが越冬型として盛夏ごろから羽化し、そのまま成虫で冬を越します。
・越冬型は8月中旬頃から羽化し、いったん水辺(池)から離れて丘陵地帯などに移動するが、冬が近づくと水辺の近くの風あたりのない場所に集まります。
・ホソミイトトンボは国内に生息する約200種のトンボの内、成虫で越冬するたった3種類のうちの1種(他にオツネントンボとホソミオツネントンボ)です。
もう一つ付け加えますと、
・日本に生息しているトンボの種類は世界一多い(約200種)ということを皆さんご存じでしたでしょうか?
本当に片瀬山は自然豊かなところだとわかります。