【投稿コラム】ポイ捨てキャンディーの空き袋とガタガタ道

ポイ捨てキャンディーの空き袋にもの申す 1丁目 ガタガタ道愛護会人

初めに「ガタガタ道」なるものの説明から始めよう。

片瀬山の北公園から東西方向に片瀬山駐在所の先まで、都市計画道路予定地なるものが走っている。片瀬山造成初期より存在しており、川名から片瀬新道(467号線)を経て片瀬海岸の134号線までを結ぶ計画らしいが、未だ着手されておらず名前通りの計画道路となっている。この道路予定地(幅およそ20m、長さ400m)は片瀬山1丁目と2丁目の境に横たわっており、その敷地内は草が茂っていて、そこへの立ち入りは出来ない。道路長さの真ん中に河に掛かった丸太橋の如きの小道が横切っている。これが道幅2mの通称「ガタガタ道」である。

実際には、この予定地の地下を都市計画道路が走るように計画変更されましたが、まだ建設着手はされいません

1丁目の住人にとっては、やまかストアー、銀行、郵便局、バス停への欠かせない生活道路であり近道でもある。今でこそ計画道路への立ち入り禁止柵があり、道の両側には樹木が植わっていて人の行き交いや自転車もスムーズに通れるが、以前は石ころがむき出しのゴツゴツした歩きにくい道であり、近所の子供達によって「ガタガタ道」と名付けられていた。それがいつごろ簡易舗装されたかは定かではないが、今でも我が家はこの名称を使っている。
この小道に1年前頃から、キャンディーの空袋が落ちているのを家内が気付き「片瀬山の住民として恥ずかしい」と外出から帰ってくる度にボヤいていた。私も気になり出し、小道を通る度に状況観察を始めると、捨てられているキャンディーの空袋は同じ種類で、ほぼ毎日の様に新しい空袋が捨てられている。それも1~2枚の時もあれば4枚纏まって捨てられている時もある。確かにこの小道から眺める相模湾の景色は素晴らしい。一息ついてキャンディーを口に放り込む気持ちも分からないわけではないが、その後の始末に問題ありである。

ガタガタ道から相模湾を一望できます (冬の間の様子 夏は夏草が茂る)

家内と二人でどんな人がポイ捨てするのか推理してみた。落ちてる空袋の枚数から登下校の学生たちかな? 散歩人の大人? 子供達にしては毎日の事だしあり得ないなどなど。そうこう考えている間でもポイ捨ては日々続いていた。そこで家内がとった手段とは、キャンディーの空袋を毎日拾い集めビニール袋一杯になったところで「落とし物」と書いたメッセージと共にガタガタ道の進入止めポールに括り付け「これで分かるだろう!」と怒りと期待の複雑な心境で結果を待った。

ポイ捨てが止まったガタガタ道の今

あに図らんや、ポイ捨ては止まず。家内も「今日は何枚!」とばかり、負けずに空袋を拾い集めてはいたが、壺いっぱいに溜まるまでになった。そこで家内は次に「道がきれいならば恥ずかしくて捨てられない」作戦に切り替え、両脇の草むしりから道の掃除を早朝のウォーキングから帰って来たその足で始めると、なんと!3週間前からポイ捨てがぴたりと止まった。まだまだ油断はできないとつぶやく家内ではあるが、止まった要因が何なのか分からない。しかし止まったことは良い事である。

ポイ捨ては今や社会現象となっているが、せめて住宅地内でのポイ捨ては無くしたいものである。ところが、きれいになったこの小道、未だ名前がついていない。ロマンチックな名称を一日でも早く望むものである。