いよいよ設置・稼働、そして役立った!
2009年年初から少しずつ始まっていた導入準備の実務は2009年3月各自治会総会での正式承認を得て、一気に加速しました。
膨大な準備作業
各種申請手続きに必要な書類の作成と、市の窓口との協議、業者さんとの打ち合わせ、片瀬山内5自治会の負担金協議、画像取り出し業務フローや駐在所等との協議、電源取り入れ協議・・などなど8月の設置工事に向けて盛りだくさんの仕事を並行して行う必要がありました。これらは導入メンバーが中心となって、多くの方の協力で実現に向けて準備に当たりました。
いよいよ設置工事
そして、いよいよ8月に入り工事が始まり、8月21日に片瀬山の出入りを記録できる防犯カメラ、合計8か所11台のカメラ設置が完了し、28日に自治会メンバーへの操作説明会が開かれました。
新聞に取り上げられる
8月30日には神奈川新聞に取り上げられました。有名になることで犯罪発生予防効果があることを期待して取材に応じ、かなり詳しく報道してくれました。稼働開始は9月1日でした。
防犯カメラが役立つことを示した事件
設置運用開始からひと月半ほどたったある日、事件が起こります。
5丁目に入る道路に廃品回収品とみられる不法投棄が見つかりました。そして投棄時間帯と思われる画像に廃品回収業者の車のナンバーが鮮明に映っており、それがきっかけになり検挙されました。さらにその業者は重要な余罪事件があることがわかり、この事件の解決のおかげで警察内で片瀬山の防犯カメラシステムの有効性がよく知られるようになったとのことです。空き巣事件ではなかったものの、効果を実感させる案件でした。
このようにして、導入調査・準備から数えて約2年をかけて片瀬山の防犯カメラがいよいよ設置され、さっそくそれが役に立つ事が見える形で明らかになりました。
導入メンバーは、この事件でカメラが役立つことが実感できてすごくうれしかったそうです。
次回はその後カメラがさらに役立つ事件が起きたこと、導入後の運用チームの地道な努力、記録媒体の変更等現在に至る経過についてです。
◆◆◆◆【始まりを探して】シリーズコンセプト
片瀬山ができて50年以上たちました。長い間に少しずつ整備されてきた施設・モノ(ハード)や仕組み・制度・活動(ソフト)等の始まりの時に、どんなことがあったのか、どんな思いがあったのか?今に残るモノ、資料、証言などを調べて伝えることで、その価値や将来について考えるシリーズにしたいと思います。ご期待ください。
【本シリーズからのお願い】片瀬山に関係する古い写真や資料をお持ちの方はお知らせください。例:片瀬山のパンフレット、周囲の様子がわかるスナップ写真、学校・幼稚園・プール・公園等の写真、バス等公共機関等の写真、当時の新聞記事、自治会の資料、卒業アルバム等古いものであればあるほどありがたいです。皆様のご協力をお願いいたします。
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