【調べてみました】藤沢市はコロナで東京からの移住人口増えたけど・・その2

コロナ下において片瀬山の人口は減少に転じた・・意外!

ここ2年ほどの新型コロナの影響は、働き方、その結果としての住居選び等にも大きな影響を及ぼしてきました。今回の記事「その1」で述べたように、東京都・神奈川内から藤沢市に移転してくる人が増加しているのもその反映と思われます。ではこの動向は片瀬山も当てはまるのでしょうか?片瀬山にお住まいの方でも、あまり通勤せずにリモートでのお仕事をされている方の話を聞きますから、通勤での制約が弱くなった時に片瀬山は選ばれやすいのでは という期待混じりの仮説を持ちながら調べてみました。藤沢市がホームページで公開している4月1日付の住民基本台帳の「町丁字別年齢別人口統計」のデータを元にしています。ここから2003年以降のデータをダウンロードして作成したものです。

藤沢市の人口統計 町丁字別の統計サイトはこちら 2003年 人口4442人 高齢化率34.6 %
2021年 4197人 39.6%  2022年 4154人 39.4%

まず1丁目~5丁目合計の人口です。2015年以降人口減少傾向が鈍ったか とここ数年思っていたのですが、今回2022年4月に再びはっきり減少しました。軸を拡大していますから、ものすごく減少したように見えますが、実際には過去20年で4442人→4154人と6.5%(年間0.3%)というゆっくりした減少です。ワークライフバランスを確保してリモートワークするには最適の地域ですし、新築の家も沢山ある中で、予想と異なり少し驚きました。転出する方、施設に移られる方の話も多く聞くので、それらを総合すると、減少になってしまうのかもしれませんね。一方、高齢化率は2015年の41.2%をピークに、少しずつ低下傾向を示しています。年齢構成の変化は次の通りです。

藤沢市の人口統計は2003年から公表されています

0歳代~20歳までの子供の人数はあまり変わってない事、20歳~30歳代が大きく減少し、4-50歳代が増加、60歳代が減少して、70歳以上はほぼ一定という傾向は変わっていません。高齢者の退場+子供達が家を離れる事による減少を、4-50歳代のミドルファミリーの転入で補い、世代交代がおこなわれるという 片瀬山の人の出入のパターンは変わっていないと思われます。昨年は、転入者が退場者・転出者の数を埋め合わせるには不足していたという事でしょう。
実は、片瀬山全体の傾向はこの通りなのですが、丁目ごとにはかなり傾向が異なっています。今回は、この違いをグラフにしてみました。

各丁目別の人口推移です
各丁目の65歳以上の高齢化率の推移です かなり傾向が異なります

〇各丁目の人口数の増減動向はかなり違いがあります。
・5丁目:全体としてゆっくり増加傾向
・4丁目:ほぼ横ばい
・3丁目:減少傾向が続いていたもののここ数年急回復の傾向があったが、2022年で再び減少
・1,2丁目:減少傾向が続いている
ここ数年の全体の動向は3丁目、1丁目の動向が反映した結果のように見えます。

〇同様に、各丁目の高齢化率も各丁目で傾向の違いがあります。()内は今年の値
・5丁目:もともと低めだったのが、2014年をピークに低下傾向が明確(34.5%)
・4丁目:急速に上昇したものの、2017年の45.2%をピークに低下傾向(41.7%)
・3丁目:2015年の41.4%をピークに低下傾向が明確(38.1%)
・1丁目:かつては低かったのが継続して上昇傾向が続いている(43.3%)
・2丁目:以前からずっと40%を超え続けて高かったが横ばい(41.0%)
こうした各丁目の違いについては、各丁目の世帯構成の違い等が背景にあると思われます。これらをさらに深く考察するには時間がかかりますので、これは別の機会に取り上げたいと思います。取り急ぎ4月のデータの速報をさせて頂きました。(Studied By S)