【いいね!ご紹介】湘南の杜 ART GALLERY 目白山

静けさと緑に包まれた芸術の棲み家

梅雨どきみたいに雨続きの金曜日の午後、ご近所のテニス友達とアートギャラリー目白山に伺いました。片瀬山から白百合学園横の坂道を下りてちょっと入った所にあり、散歩の折にはお洒落な豪邸だと思っていた建物です。読者の方からの情報を頂き今回訪れてギャラリーと知りました。

広いエントランスから2段ほど降りてドアがあり、半地下の一階にはホワイエ、カフェテーブル、暖炉とピアノがある展示室が隣接しています。
螺旋階段を上がって、2階は自然光を取り入れた展示スペースとなっています。

ギャラリーの外の竹やぶや木々が、窓枠越しに一枚の絵画のようです。2階にはオープンテラスがあり、雨で洗われた新緑が綺麗でした。テラスの形が変わっていますね とオーナーさんにお聞きしたところ、樹齢100年のコナラの木を生かして、切らないようにと設計をお願いしたそうです。このギャラリーの建物は近代建築の巨匠Frank Lloyd Wright の流れを汲む建築家、遠藤楽さんの設計だそうです。遠藤楽さんといえば、片瀬山幼稚園の設計をされた方ですね。

窓越しの木々が絵画のような窓を前にしたカフェスペースのテーブル

1階の半地下には、Wright氏 のこだわりの暖炉があります。33年前から使っているけれど壁が煤けないとのこと。シンプルでモダンです。1階のカフェスペースで、お茶をいただきながら、オーナーの早川弘子さんのお話が聞けました。早川さんはスーパーウーマンです。結婚して3人のお子さんを育て、木造建築の設計のお仕事もされていて、フレンチシェフでもあります。

半地下にある暖炉

33年前、1日1組限定でフレンチフルコースのレストランを始めました。ご自身で小坪漁港に買い出しに行き、鎌倉野菜を仕入れ、お料理からサーブするまで一人でやられたそうです。当時は雑誌の取材なども来たとか。古くからの片瀬山の方で訪れた方もおられるでしょう。この春アートギャラリーとして再オープンしました。若い作家さんの作品の展示に加えて、今回訪れた5月に開催されていたのは、岩澤あさ子さんの個展です。

岩澤あさ子さんの個展展示と窓からの緑

岩澤さんはこれまで海外での発表が多かったそうです。 作品はキャンバスにアクリル絵の具で描かれています。人間には見えない、植物や昆虫の戦いや助け合い、見えるもの見えないものの中にある不思議な形状や色、自然のすごさ、そんなものを表したい。そういう作品から、植物や昆虫の生命力、エネルギーを感じました。ギャラリーの窓からの緑と響きあって、さらに魅力的に映りました。

岩澤さんの作品展示

2階からの景色は、まるで軽井沢の森のなかにいるようです。樹齢100年のコナラのよい気を感じながら、今度はお天気が良いときに2階テラスでお茶をいただきたいと思います。
 (Reported By M)
~訪問案内~
◆素敵なホームページがあります。→こちら
  室内の様子、カフェ、自然等の様子も写真に加えて動画紹介があります。
◆開廊日時および個展開催予定情報:金・土・日曜日 
  ホームページの個展開催予定・開廊日カレンダーをご確認下さい。
  個展の作家さんは一か月で交代します。
  5月は岩澤あさ子さん、6月は村山恵子さんです。
◆アクセス(ホームページの地図に片瀬山を追記しました)