江の島の魚 ~秋見られた魚~ 上村 文次
江の島で見られたお魚の紹介 今回は秋のお魚 です。
→新年、アンコウ吊るし切り、春、夏
9月11日、10月16日、10月30日、11月13日、11月27日に片瀬漁港の新将丸さんをのぞいて見ました。岸壁に横着けされた漁船「新将丸」の横にのぼりがひるがえり、江の島の目の前で捕れたばかりの魚が直売されています。シタビラメ、クロバイガイ、旬のワタリガニ、テングニシ、ドウマンガニ、カラスミボラなどを見ることができました。珍しい魚、見たことのない魚、スーパーで見ることのできない魚も直売されていました。

9月11日
アナゴ、ワタリガニ、クロバイガイ、ヌタウナギ、シタビラメ等が直売されていました。
〇ワタリガニ
和名は「ガザミ」、代表的な呼び名は「ワタリガニ」(別名)です。


10月16日
シタビラメ、クロバイガイ、ワタリガニ、マゴチ、イチモチなどが直売されていました。
〇マゴチ

〇イシモチ

10月30日
アナゴ,ワタリガニ、クロバイガイ、テングニシなどが直売されていました
〇特大アナゴ
1.2㎏もあるアナゴが売られていました。平均的なアナゴは約200g位ですので、6倍もある大アナゴです。漁師さんは「今までで一番大きなアナゴを捕りました」と言っていました。

〇テングニシ


11月13日
オオグソクムシ、ヤドカリなどが直売されていました。
〇オオグソクムシ
オオグソクムシは深海生物で、よく水族館で展示されている珍しい生き物です。

11月27日
シビレエイ、ドウマンガニ、カラスミボラ、ホウボウ、シュモクザメの切り身、ヒラメなどが直売されていました。
〇シビレエイ
体内に発電器を持ち、不用意に触ると感電し、しびれるのでこの名前が付きました。別名「デンキエイ」「デンキウオ」とも言われています。水族館などでないとなかなかみる機会のない魚です。各地の水族館で展示されています。これも食用になります。

〇ドウマンガニ
今が旬の高価なカニです。暖海性のカニで、主に南方に棲む大型のカニです。江の島は北限の産地のようです。かつては激減したことから「幻のカニ」と言われていました。和名はトゲノコギリガザミ、別名ドウマンガニと言います。丸く大きいことから「胴丸」と呼ばれ、この名が付いたと言われています。

〇カラスミボラ
今が旬です。(秋から冬にかけて)この時期に卵を持ったボラをカラスミボラといいます。カラスミはボラの卵巣(卵)です。日本三大珍味の一つです。 ボラ自体は高価な魚ではありませんが、カラスミは非常に高いです。
