【MINI取材】5月からコロナ感染時・疑いの時どうする

コロナかな?という時の仕組みが変わります

5月からは新型コロナ関連の様々な制度が変わるのですが、前回に続いて今回は藤沢市片瀬山の住民として、感染時・感染疑いのある場合にどこでどんな診療を受ければよいのか、普段から気を付けるべき事についてです。

感染時・感染疑いの時のフローの変化点

5月からの感染時・ウィルス疑いの時のフローは以下の通りです。基本は以前のフローに準じるのですが、これまでとの変化点を赤いを付けました。✖印の部分がなくなります。

県提供の対処フローを元にその変化点をまとめたもの(編集部)

重要な変化点
感染した事の登録及びその後の保健所からの経過観察等の管理がなくなります
同時に感染時の外出等の制限同居家族に対する同様な制限もなくなり、自主判断に任せられます。発症翌日から5日間の外出制限が目安として厚生労働省から提示されています。
検査及び診療に関する費用は従来無料(国の負担)でしたが、通常の保険による負担となり、自己負担が発生します(有料化)。ただ、抗ウイルス薬は9月までは無料に、入院費も9月までは一部公的負担が残ります。(→詳細 県の説明ページ
(ワクチン接種は今年度中は無料です。前回参照

上記フローに関して詳細を解説します。

〇判断用抗原検査キットについて

抗原KIT注意事項 「研究用」は✖、どこで売ってるか

〇基礎疾患とは
悪性腫瘍 •慢性呼吸器疾患(COPD等) •慢性腎臓病 •心血管疾患 •脳血管疾患 •喫煙歴 •高血圧 •糖尿病 •脂質異常症 •肥満(BMI30以上) •臓器の移植、免疫抑制剤、抗がん剤等の使用その他の事由による免疫機能の低下


〇対面診療を行ってくれる診療機関はどこか?
5月8日以降はコロナを受け入れる医療機関を増やすように自治体・病院は努力を続けており、医療機関もコロナ感染を理由に診療を断る事ができなくなります。湘南鎌倉病院では一足先に4月から「発熱外来」を廃止して、一般の患者と同様に診るようになっています。しかし実態としてコロナ疑い患者を診ると公式に表明している病院はあまり増えていません。当面従来通り「発熱診療等医療機関」として県指定の医療機関のリスト公表が続けられます(検索はこちら)。ちなみに、片瀬山近郊では やまだ内科クリニック、藤沢市医師会南休日夜間急病診療所がこのリストに載っています(5月7日の段階で)。駅近くはかなりの数のクリニックが対応しています。かかりつけ医等では個別にお問合せ頂けば対応してくれると思います。

〇普段備えるべき事は変わらない
法律上の指定が変わった所で、ウイルスは変わりません。備えるべき事項は従来と同じです。
まずはワクチンを接種しておくことです。
さらに、上記フローで必要となる 抗原キットを複数常備しておき、いざという時すぐ使えるようにしておく事、発症後無駄な外出を避けられるように、保存食料や解熱剤等の確保をしておく事。いざという時のためにかかりつけの医療機関を作っておく事も重要だと思います。
また、高齢者がいるご家庭では、やはり外部から持ち込まないようにマスクをする等の配慮は従来通り続けておく事が必要だと思います。

〇患者にとって直接は関係ないが、仕組み全体として5月から変わる事
1患者数の毎日の発表はなくなります。
  感染の届け出がなくなりますので当然なくなります。
2患者・家族への各種サポートがなくなります。
  以前は保健所を通じて、保存食の提供、パルスオキシメーター貸与等がありましたが、なくなります。宿泊療養施設等の手配もなくなります。
 高齢者施設へのサポート体制は続けられます。
 細かいところではまだ色々変わる所があるのですが、一般市民が気にする内容としては以上だと思います。(Studied By S)