秋~冬の山澤農園訪問記
何度か記事にさせていただいた山澤農園さんにお願いして、11月に入り、冬の野菜の様子を見学させていただく事になりました。
こんにちはー! 私達が訪ねた時、山澤さんはご家族が食べる分だけ作っているお米の稲刈りの最中でした。すでに新米が出回っている中「うちはのんびりだから~」と言われてましたが、ご自身の目で稲穂の具合を見極めていれば、まさに今、刈り時 と田んぼが囁いているのだろうと思います。
その作業の手を止めて、私たちを秋~冬にかけて出番となる野菜の待つ畑をめぐるツアーに連れ出してくれました。(畑があちこちに分かれているので、ツアーという言葉がぴったりです。)時期をずらして同じ野菜を栽培しているので、すでにやまか駐車場での直販に登場しているものも多いです。
白菜:大輪の花のように、見事な白菜。株間が狭いのに 虫が付いていません。元気に育つと虫も寄りつかないそうです。冬のお料理に活躍する白菜は、腸の老廃物を除いてくれます。お豆腐との組合せがおすすめ。
大根:蕪のような葉の形をしたエベレストという大根です。味と食感はまるで蕪のよう。辛みが強い時は熱を加えて調理すると辛みが消えます。皮には酵素、葉にはビタミンC冬の風邪予防に 大根は欠かせませんね。山澤さん「大根を入れたカレーはおいしいよ。」
春菊:この春菊は生のサラダでおいしく食べられるよ と言われて、畑で食べてみました。おいしい!春菊の香りはそのままに、やわらかくて食べやすいです。お鍋にいれる以外の幅広い使い道のある野菜ですね。豊富なβカロチンが摂れ、肺を潤し、痰を消してくれます。
さつまいも:これからの季節、焼き芋用です。さつまいもの糖化酵素は60℃ぐらいでゆっくり加熱するとデンプンを分解して、糖に変わり消化吸収を促進して 甘みも増します。これが焼き芋の美味しい理由です。
今年は堆肥を入れたさつまいもが大きく育ったと嬉しそうに語る山澤さん。その笑顔から作られる野菜は 食べる人も笑顔にする安心幸せ野菜です。(※山澤さん特製堆肥は 前記事を読んで下さい。)まだまだ沢山の冬野菜の畑に案内していただいたのですが、それはまたの機会にして、とても興味深かった話が土の話です。
ミネラルと土の話:「このあたりは、関東ローム層でミネラルが豊かな土だと聞きますが?」と尋ねると山澤さんは「土に含まれるミネラルは 台風が運んでくる。海のミネラルが飛沫になり、台風の風に乗って飛んできて上手に畑に撒いてくれる。」と教えてくれました。
私達にとって迷惑でしかない台風が そんな役割をしていたとは!自然界では本来の当たり前のことで、ナイル河が氾濫によって肥沃な大地となり保たれてきた事と同じ 自然の摂理なのでしょう。
「今は300坪に2kgのミネラルを入れる事が推奨されているだけど、海から遠い所では、たくさん肥料が必要になる」「同じ作物を作り続けていると栄養が不足する。そしてどんな肥料を使うかが 重要になる。化学肥料を与えて続けて連作すると土が固くなる」のだそうです。家庭菜園をしている私にとって、山澤さんは尊敬する師匠です。いつも楽しく教えていただきありがとうございます。
大根カレー作ってみました:
山澤さんがお勧めだった大根カレーです。
・みじん切りの玉ねぎをオリーブオイルで炒める。
・豚バラ肉と短冊に切った大根を加えて炒める。
・クミンを小さじ2ぐらい加え、水を加え、沸騰したら市販のカレールーを。
疲労回復に良い豚肉で 時短で 1つのお鍋で作れます!
(Reported By K)