【コツを伝授】タマノカンザシの植え替え

春先のお庭のひとしごと

昨年の夏に、ご近所のǸさんから タマノカンザシ をいただきました。「玉の簪は、ユリ科ギボウシ属の多年草。 中国原産で、日本には江戸時代の中頃に伝来したといわれています。」と、いただいてからネットで調べました。いただいた時は白色のユリに似た花が咲いている状態で、花茎は1メートル程、とてもよい香りがしました。 夕方に開花して朝にはしぼみます。実家からもらってきた月下美人と同じ咲き方です。大きな蕾をつけて、下の蕾から一輪ずつ順番に咲くとのこと、下からてっぺんまで咲くのに、1か月ほどかかり、一夏を楽しませてくれる花だそうです。

Ǹさんは、来年3月に植え替えを教えて下さる とおっしゃってくださり、なんの心配もなく花を楽しみ冬越ししました。3月になり植え替え時期がやってきました。Ǹさんのお宅の広いお庭に、昨年いただいた鉢植えをもって、お邪魔しました。そこで色々教えて頂いた事を忘れないようにNさんのお写真と共に記してみようと思います。

鉢から取り出し、根をほぐしていき、芽を分けます。(写真①)

写真①

鉢に植えていくときに、独自の方法がありました。小さな穴をあけたレジ袋を鉢の内側に敷きます。これは二つ理由があります。一つは水を撒いたときに土を鉢から流さない為。もう一つは、鉢底から根っこを沢山出してしまわないようにして、翌年の株分けの時に鉢の側面をたたいて横にすれば苦労せず鉢を取り出せるようにするため、です。

そして7センチくらいの厚みになるように、枯葉を入れ、その上に土をかけます(写真②)。

写真②
写真③

写真④

また枯葉を入れ(写真③)、枯葉と土が2層以上になったところで(写真④)、分けた苗を入れます(写真⑤)。

その上に枯葉をのせて’写真⑥)、その上にまた土をかけます。枯葉と土の層は、薄くして多いほど早くなじんで腐葉土となっていくそうです。

写真⑤
写真⑥

後は、鉢底から抜け出るくらい、たっぷりお水をあげて完了です。レジ袋を使用するもう一つの理由は、根が伸びてからまっていても、鉢から外すときにスムーズに出来るからということです。タマノカンザシの鉢がたくさんあるので、枯葉の量も大変なもので、庭に大きな入れ物がありストックされていました。この方法だと肥料は特に与えなくても大丈夫だそうで、お水だけで綺麗な花と芳香を楽しめるなんて素晴らしいです。枯葉を集めるのは大変な労力だと思います。
Ǹさんは、知り合いの方から玉の簪をいただいき、植え替え時に株分けしているうちに増えたそうです。ご近所の方々にも差し上げて、植え替えの指導もされているとのことです。今回私も2鉢いただきました。今年の夏が楽しみです。ありがとうございました。
(Reported By M)