卒業生の皆さん!懐かしい園歌の看板が園の隣のお宅に掲示されています
1972年に開園し、1700人あまりの卒業生を送り出してきた片瀬山幼稚園は2017年3月に閉園しました。子供たちの思い出にある、素晴らしい建物は取り壊され、今そこは「新市民の家」を建設する市の用地として更地になっています。
実はその隣地にあるKさんのお宅のお庭のフェンスにこのような看板が掲げられています。
この看板はそう、片瀬山幼稚園の塀に掲げられていた園歌の看板そのものなのです。この看板が園の塀に掲げられていた時の写真がありました。卒業生の方が閉園の時に撮影されたものです。(あらやしき歯科医院ブログ→こちら)
卒業生をお子さんに持つ方数人に伺った所、いつも子供たちがこの歌を歌っていたのを覚えているそうです。この看板が今、隣地に掲げられている事を皆さんご存じありませんでした。
Kさんのお話をお聞きしました。取り壊し工事の際に、捨てられてしまうという話を聞き、子供たちの思い出を大切にしてあげたいという思いがあり、また、Kさんも子供たちの声で幸せな気持ちになっていたこともあり、捨ててしまうのは忍びないと、引き取ったのだそうです。また、この時Kさんの敷地近くに植えられていた園内の樹木が切られる予定だったのを、市に掛け合っていくつかを残してもらったのだそうです。
そのおかげで、今年も昔と変わらず園庭の梅の木には花が咲いています。もう少しするとそのとなりの桜の木が咲きます。
かつての園庭にあった栗、梅、桜、イチョウはそんないきさつがあって切られずに残っています。今は見上げる子どもたちがいませんが、美しい花や紅葉を見せてくれます。桐の木は間に合わなくて切られてしまい、残念だったそうです。
Kさんの願いは「新市民の家」建設の際に、ここを巣立った子供たちの大事な思い出がよみがえるように、ぜひともこの樹木を活かしてもらいたい という事です。関係者の方のご配慮を切に願う次第です。
卒業生の皆さん、お近くをお通りの際には、懐かしい園歌の看板、そして園庭にあった木々を見て、小さかった頃に戻ってみるのはいかがでしょうか?
(Reported By M)