【緊急取材】3月16日江ノ電バスダイヤ変わります

平日帰宅時間の減便と土休日減便が顕著 それでも他路線より影響少ない方

3月4日付で江ノ電バスのホームページに下記のお知らせが掲示されました

時刻表検索で3月16日以降の日付を指定して検索すると新ダイヤを見る事ができます
バス停に掲示されたお知らせ 

実は3月1日から藤沢・大船駅~羽田空港間リムジンバスの全面運休(江ノ電便の運休の後も運行していた京急便も運休)が実施されて衝撃だったのですが(発表文こちら)、それに続いて今回の発表は運転手さん不足の深刻さを改めて思い知ることとなりました。そして3月7日木曜日には一斉に江ノ電バスの全バス停に掲示が張り出されました。
現行ダイヤが上に張られて、新しいダイヤがすでに下に張ってあります。
バス停で両方を比較するのも大変なので、江ノ電バスのホームページのバス停ごとの時刻表検索を使って現行と新ダイヤの比較表を作ってみました。

まず藤沢駅行きのダイヤです。平日朝の通勤通学に多くの利用があり、昼間には高齢者が多く利用します。代表して「片瀬山」バス停のダイヤで比較しました。
従来ダイヤに赤く示した便が新ダイヤに相当する便がないものです。つまり減便されたものと言えます。時間がシフトしているものもあるので、正確に相当便とは言えない場合もあるのですが、便数を比較して近いものがあるかどうかで判断しています。
中には従来ダイヤにないのに新ダイヤにある というものもあります。これは増便と言えるので、緑で示しました

詳しい比較をしてみましょう。
平日について
減便2 増便2 となります。なんだまあいいじゃないか、とは言えません。増便2というのはあまり意味のないものだからです。同じ時刻10時13分に2本とか、13時55分と56分という不思議なダイヤでの増便だからです。これは津村発と湘南車庫発のダイヤをずらすことができない機材繰りの都合があったからと思われます。
土休日について
減便7 となり、それも昼間まんべんなく減便となっています。おおざっぱに言って土休日はそれまでの1時間3本程度が多くの時間帯で1時間に2本になってしまった感じです。

次は藤沢駅南口発の時刻表です。通勤通学の帰りの利用者が多いです。以前の片瀬山内のアンケートでは夜間の帰宅時間の増便や終バスをもう少し遅くして欲しいという声が通勤通学者からありました。

平日について
減便3ということなのですが、通勤通学客には要望に逆行しており影響が大きいと言えます。減便の時間帯が夜8時、9時、10時台で各1本減り、最終便がなくなって実質終バスが30分近く早くなりました。
休日について
減便2、増便1となりました。これも夜遅くの便での減便が目立ちますが、まあ我慢できるかなと思います。
◆藤沢駅発>藤沢駅行きの差が拡大
ここまで見て、藤沢駅行きと藤沢駅発でかなり傾向が異なる、そしてそもそも1日の便の数がずいぶん違う事にお気づきでしょうか。
3月16日前と後で比較すると、
藤沢駅発  平日合計53便→50便  休日合計46便→45便
藤沢駅行き 平日合計44便→44便  休日合計39便→32便
元々藤沢駅から帰ってくる便の方が藤沢に行く便よりずっと多いのです。そのアンバランスが特に休日においては著しくなったと言えます。
他の路線ではどうなっているのか?
実は片瀬山方面のバスはまだ平日の減便が少ない方と言えます。例えば藤沢⇔鎌倉の間を結ぶ路線は平日・土休日とも昼間から夜にかけて従来1時間に4本だったのが、ほぼ3本になっており、1日10便以上の減便となっています。そして、片瀬山の方でのご利用も多いと思われる湘南鎌倉病院線のダイヤも下記のように平日6便、休日11便減って、通院や見舞の方にかなり影響が出ると思われます。

片瀬山路線は平日昼間は満席に近いし、白百合学園等の学生の利用も多い事から平日は他に比べれば大幅な減便になりませんでしたが、土休日の減便はかなりきついものになったと言えます。京急バスでも空港リムジンバスの運休だけでなく江の島線のバスの減便がさらに進んでおり、深刻な運転手さん不足が待ったなしになってきた状況をひしひし感じています。最近運転手さんの教習バスがよく走っていますので、その効果に期待したいと思います。
(Reported By S)

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なお当ホームページの  (←クリックしてね)に収録しているバス時刻表は3月16日朝に差し替え済みです。また「あと何分で来るか」は直接江ノ電バスの該当ページにリンクしていますので、自動的に正しい表記になります。これらはスマホでお気に入りに登録していただくととても便利です。ご利用下さい。片瀬山駅発、藤沢駅発、大船駅発の乗換案内ダイレクトリンクも発駅名が入力してありますから超便利ですよ!ご利用下さい。