今年の3月大幅な拡充をとげていた・・まちづくり系情報編
3年前(2022年8月)に当ホームページで「ふじさわキュンマップ」で色々な事がわかりますよ という記事を掲載しました。今年の3月にその内容が大幅に拡充されました。新たに何が加わったか?を中心に今回レポートしてみたいと思います。なぜか藤沢市当局ご自身ではほとんどPRしてないのでもったいない限りです。→ふじさわキュンマップトップページ
内容を概観すると、市役所の方のお仕事に役立ちそうな内容が多いのは確かなのですが、市民が知る事で役立ちそうな情報も沢山あります。公共施設の内容を知ったり、地域の歴史を調べる、生活の役に立つ地図情報も沢山あります。知らなきゃ損です!今回もちょっとオタクが入ってますが、お付き合いください。不定期連載の予定です。

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【おさらい】2022年の記事の要約は以下です。①が特に重要です。
②地図の種類と何に活用できるか、片瀬山に関係あるかをざっと解説(3年前の時点で)
特に注目は、
•街づくり関係:建築協定加入区画、防災関係の指定区域、道路台帳、下水道台帳等
•防災関係:ハザードマップ各種
•暮らし・子育て系:定期予防接種指定医療機関、公共施設バリアフリー情報
③500分の1の地図に表示されていて、最も高精細な地図として使える。
④全国地価地図にリンクが張られていて、任意の場所の各種地価情報が得られる。
【ここからが新しい内容:2025年3月からの分野別内容】
最初にご注意:いずれのページも最初に下記の「規約と説明」が出て来ます。利用上の注意や問い合わせ先部署は地図の内容によって異なります。共通して書かれているのは、この地図について、
・営利目的の利用禁止
・法定図面や証明書面・最新のものではなくあくまで参考情報であること等です。
ご一読の上、最後の「同意して地図を見る」を押すと地図が見られます。

では、6つのジャンルの中身についてひとつづつ説明していきます。前回の説明と同じものについては、今回は詳しい説明を省略して、前回参照+市の説明ページリンクを張っておきます。前回の記事はこちら
改めて ふじさわキュンマップトップページはこちらまちづくりその1 のタイトル部分の画像データ(今回追加されたものにNewを付けました)

・都市計画情報→用途指定や都市計画・地区計画等の情報
・まちづくり情報→建築協定・申し合わせ=50坪規制、都市機能誘導地域等の区域
┗片瀬山で特に重要なのはこの中の建築協定の区域指定です。
・指定道路・市道認定路線網図・道路台帳平面図→道路の詳細説明です。
以下の説明の説明が参考になります。
参考情報 道路情報の公開について(概要説明)
参考情報 道路台帳について
参考情報 指定道路とは
┗片瀬山でも道路幅等の詳細情報が道路台帳等でわかります。
・公共基準点等情報→地図作成や各種測量の基準点となる場所を記録しています。公共基準点・街区基準点・地籍調査の3種類です。
以下の説明が参考になります。
参考情報 公共基準点等情報について
今回追加されたのは以下3種類ですが、いずれも技術的な内容です。
これらについては、「道路舗装の修繕」が参考になります。
・道路境界情報New:藤沢市が管理する道水路等と隣接地との境界に関する確定状況
・掘削規制図New:国土調査法に基づく地籍調査により作成した成果を確認できます。
・舗装構成図New:市道(車道・歩道・道路構造物)の舗装構成を確認できます。
まちづくりその2

・地籍調査情報New:国土調査法に基づく地籍調査により作成した成果を確認できる。
「地籍」というのは土地の所有権を示した登記所の図面・情報です。片瀬山の場合は通常各区画の通りになっているので、直接関係はありません。
・道路施設位置図New:橋・トンネル・地下道等の道路施設の名前や情報、道路照明灯、カーブミラー、ガードレール、道路標識、路面標示、街路樹等道路に関連する施設の設置場所や詳細情報が記されています。片瀬山での一例を示します。

(記事についてはこちら)

・その他道路関連情報New:スクールゾーン規制、ゾーン30規制 片瀬山ではスクールゾーン規制が片瀬小学校の周りに設定されています。
・地質調査情報:近年行われた地質調査の情報(片瀬山区画内ではありません)
・土地区画整理換地図:市内で施行済の土地区画整理事業の名称や施行範囲等
・下水道台帳:下水道(雨水・汚水)の詳しい配管地図を見られます。
・埋蔵文化財包蔵地地図New:埋蔵文化財の見つかった場所を示します。クリックするとNoが表示されますが、そのNoはこちらで参照できるようです。
・地番参考図New:固定資産の登記で使用する「地番」がわかります。片瀬山では今の住居表示と全く異なっています。土地登記状況を調べる場合、必要になります。(今ではいずれもネットで調べられるのでとても便利になった)
旧公図New:明治時代の地租改正(1873年)により、土地に番号をつけ(地番)、その図を墨で和紙に書いたもの。
現在一般的に使われる地図・住居表示に至る、旧公図・地番の関係やそのずれについての解説 はリンク先を参照
これはとても貴重な資料で、実は藤沢市の場合、旧公図は藤沢市文書館に所蔵されています。地域の歴史を調べる際にとても参考になると思います。例えば下記の字「赤山」(片瀬山の南の方の地名です キュンマップの下記をクリックすると旧公図名がその範囲と共に表示されます)は今のどこに相当するかが分かり、藤沢市文書館の収蔵資料を調べることで、その昔の地図(公図や切図:多くは江戸時代と繋がっている)と突き合わせることができます。具体的なやり方を下に示します。


その他都市計画関連情報New:都市計画基礎調査区等の表示 「都市計画基礎調査」についてはこちら
その他下水道関連情報New:下水道の負担区を表示「下水道の受益者負担金」についてはこちら
航空写真New:2016年以降の毎年の航空写真がきちんと保管されています。ですから細かい建築物の建設時期の特定等がたやすくできます。

【全体としての印象】市が持っている情報を幅広く市民に公開するという事は、大変重要だと思います。それによって幅広い合理的な提案が出されたり、不都合な点が見つかったりして結果として、行政コストの削減や新たな政策の実施などに寄与するのではないか と思います。市民としても、粗さがしというよりは、よりよい提案のきっかけになればと思います。
今回は まちづくり関係の一部だけしかお示しできませんでした。次回は防災・防犯関係をご説明します。