【いいね!ご紹介】キッチンカーがやってきた-GARA中海岸 その2

今日はおうちがレストラン 湘南グルメを楽しめるキッチンカーがやってきた-GARA中海岸 その2

川田さんは続けます。自宅でレストランの味を味わえるカリーの販売に着手したのは2020年4月だそうです。

当初は、キッチンカーで 出来たて 焼きたての移動販売を行っていました。テイクアウトでは、お客様は、温めなおして食べるのではないかと考え、それならば冷凍の方が、より出来たての味に近いと、冷凍での提供を始めました。

冷凍されたカリーは自宅で解凍していただきます

冷凍での提供を行うまでには、レトルト加工の試作も繰り返したそうです。加工の際の高熱処理や、バターや生クリームなどの動物性油脂が使えないことから味が変わってしまったり、具材が潰れてしまったり、添加物を使用しなければならない場合もあり断念しました。

味の面でも、お客様の健康にも、総合的に考えて今一番自信をもって届けられるのが冷凍という結論に至ったそうです。

やまか片瀬山店駐車場で販売するキッチンカーの様子

3回目出店の、22日午後2時過ぎに正式に取材に伺ったのですが、多めに持ってきたとおっしゃっていた商品が、品切れ続出でした。中海岸本店レストラン時代からの御贔屓さんもいらっしゃいますし、片瀬山出店を機に食べて気にいった方々も多いと思います。ちなみに私は後者です。

GARA中海岸本店
創業は1996年 茅ヶ崎サザンビーチ近くの住宅街の中で 隠れ家的レストランとして営業をスタートしました。
川田さんのお母様が創業者。瀟洒な洋館のご自宅を改装し、レストランを開かれました。木々や花々に囲まれた庭があり、自然を満喫できるテラス席もあったそうです。店名「GARA」は、ヒンディー語で「家」を表す「GAR」から名付けられました。子音で終わる音は、日本人に耳馴染みが良くないということで、「GARA」にしたそうです。「中海岸の家」と名付けた店名の通り、自宅で、大切な友人をもてなすように接客し、日本人の嗜好にマッチしたインド料理を提供しました。

ご自宅を改装して営業していた「GARA中海岸」

地元でも大人気で、遠方からも多くのお客さんが訪れたレストランでした。お母様亡きあとは、ご兄弟で運営していました。2013年建物の老朽化に伴い、17年間の営業を終えました。長く愛された味は、辻堂駅前のテラスモール湘南店と地域限定で行っている移動販売にて今も受け継がれています。

川田さんが参加する湘南地域のキッチンカーメンバーが「機動湘南グルメ市場」というグループを作っています。このメンバーは20台ほどいるそうです。現在このメンバーが川田さんのカレー店に加えて、やまか駐車場でのトライアル出店を開始しています。
この「機動湘南グルメ市場」は2020年3月 コロナ感染拡大のときに企画されました。企画発起人は茅ヶ崎出身の文筆家の早坂幸一さん。3密を避けて買い物をしたい消費者と、イベント中止で出店機会を失った地元のキッチンカー業者をつなげる場というコンセプトです。

早坂さんによればー
「昨年の(最初の)緊急事態宣言中にはその地元のキッチンカー事業者をつなげる場として、茅ヶ崎市内の公民館や定休日の空いている駐車場などで、3密を避けた野外でのテイクアウトに徹し、地域に「食の楽しみ」を提供してきました。
 そんないきさつを経て、今回、さまざまな地域活動を行なう「NPO法人 湘南スタイル」と「機動湘南グルメ市場」の連携が実現し、コロナ禍に負けない地域での食の楽しみを、より広い地域で展開することとなりました。「やまか片瀬山店」とのコラボがその第一弾です。
 2月からは毎週金曜日の中海岸さんの出店はもとより、個性豊かな湘南を代表するキッチンカーの出店も決まりました。」

コロナ禍は1日でも早く終息してほしいですが、本格的なカレーや湘南の様々なキッチンカー食が身近で買えるのは、楽しみです。

◆キッチンカーの出店予定はトップページにというアイコンを設置し,リンクを張っています。

(Reported By M)