【この人に聞く】湘南堂のおばさん 片中・白百合とともに その1

卒業生・在校生の皆さん!湘南堂のおばさんインタビューです

卒業シーズンも近づいて来ました。それを見聞きして懐かしい学校生活の日々を思い出す方もおられるでしょう。片瀬中学(片中)・湘南白百合学園(白百合)の卒業生ならば、校長先生を忘れてもこの人は覚えている と答えるのがこの方。

片瀬洲鼻通りにあるパン屋さん湘南堂のおばさん、五島三江さんです。土曜日の夕方、次々にお客さんが来る合間を縫ってのインタビューでした。

土日もお店に立って元気にお客さんと話をします

今日も元気にパンを売ってます
五島さんが片中の学内販売でパンを売るのは月、水、木、金のお昼どき。前日生徒が袋に注文を記入し、翌日注文されたパンを袋に入れて手渡します。この方式は平成4年(1992年)から29年続いています。
白百合学園中高校でも毎日放課後時間での販売でしたが、現在はコロナでお休みになっています。
さらに鎌倉幼稚舎幼稚園(腰越)には金曜日を「パンの日」としてお昼にパンを届けています。

「幼稚園のお母さんから、子供が楽しみで楽しみで、金曜日はパンの話ばかりするんです。という話を聞くと本当にうれしいです。」と、五島さん。そして土・日曜は洲鼻通りのお店で楽しく話をしてくれます。

注文を書き、パンを入れる袋

朝は早い
湘南堂の創業は昭和12年(84年前)です。先代、2代目(おばさんのご主人)、3代目(おばさんの次男)と伝えられる自然発酵での作り方を守ってるので、時間がかかり、通常の日は朝4時~5時に起床です。

早朝から、受け継いできたやり方でパン種をこねて寝かせて丸めて再び寝かせてオーブンに入れます。そして焼きたてのパンを片中に届けます。金曜日は幼稚舎へ届ける分が加わり、朝2時半に起床となります。おばさんの次男(三代目)と一緒に作業します。

片中では机の横にこのメニューをたてかけて販売


人気のパンは
メニューの中で特に人気があるのは、
チョコチップ、ツナロール、チーズドッグ、ベーコンツイスト、グラタン、焼きそば、カレーパン、シューマイ(2個入り)、さつまいもあん などなど

おばさんの出身は
おばさんは今年76歳 寒川の出身で、昭和41年(1966年)2代目のご主人のもとに嫁いできました。朝早い家なのに朝に弱い体質だったので、本当に大変だったそうです。

懐かしいパンばかり 3時すぎだったので次々とお客さんが訪れてみるみる全部売り切れた

体の3分の1は湘南堂のパンでできている?
インタビューの間に来店した片中の卒業生のお客さんが言うには、「片中の生徒には体の1/3はここのパンでできていた奴がいたね」 そう、みんなここのパンを食べて育ったのです。
次回は湘南堂・おばさんと片瀬中学の深くて長いつながりについてです。