「身近な公園は自分たちの手で」で始まった公園愛護会+片瀬山憩いの森ご紹介
「公園愛護会」というのはどんな制度なの?を教えてもらいました。
◆公園愛護会のあゆみについて
「公園愛護会」という名前は「昭和」の雰囲気を感じますが、歴史あるものなのでしょうか。2011年から5年間 東公園愛護会会長を務められたKさんからの資料を頂いたので、それを元にご紹介しましょう。
藤沢市の当時の「緑課」の管轄の元で「地域の公園は地域の手で守る」という主旨で、1983年(昭和58年)に藤沢市の制度としての「公園愛護会」がスタートしました。それを受けて1994年(平成6年)に片瀬山内の5公園(東、西、南、北、海南)で、それぞれの公園愛護会が同時にスタートしたそうです。
前回代表として取材させてもらった東公園の場合、最初は子供会やわかやぎ会(老人会)を中心とした会だったのですが、2011年にKさんが会長に就任した頃には、わかやぎ会とボランティアでの活動になり、現在は公園の周辺在住のボランティアによる和気あいあいとした活動になっています(→前回記事)。編集部が片瀬山内各公園の状況を取材しました。南公園と西公園はそれぞれの公園愛護会の活動が続いています。一番広い北公園は1・2丁目の自治会が共同管理して自治会担当役員の方を中心に活動をしており、1・2丁目こども会の子供達も遊び場を綺麗にするために掃除をしてくれています。また海南公園は1丁目の自治会の担当役員の方を中心に北公園と同様に愛護会相当の活動をしています。この2つの公園では市からも 公園愛護会としての活動 と認定されています。片瀬山の各公園愛護会は様々な経緯を経たものの、地域の手でしっかり引き継がれている事がわかります。
◆藤沢市の公園愛護会の制度とは?
各公園愛護会の活動には、清掃用具の支給や倉庫の設置、公園の広さに応じた毎年の活動費用が交付されます。樹木の剪定や遊具の管理等は市が業者に依頼して行ってくれますが、普段の清掃・除草や花壇に花を植える等は「身近な公園は自分たちの手で」という住民参加の公園愛護会に任され、そのおかげで公園は普段からこまめに手入れされています。藤沢市の公園愛護会の説明資料は下記のようになっています。活動形態は自治会等と協力体制の元なら、かなり自由度がある事がわかります。制度のスタートが「昭和」なだけに、名前がそれにふさわしいのが納得できます。
◆片瀬山憩いの森 ってどこにあるの?
この名前を初めてお聞きになった方も多いと思います。
藤沢市には「憩いの森」という制度があり、公園ではないのですが、民有地の森林を市が借りて自然に親しむ場所として市民に利用してもらう という場所です。市内5か所が指定されています(→市のホームページの説明)。この一つが片瀬山にあります。下図の場所です。これも昭和の頃にできた制度です。
1丁目に細い道の入口があるのですが、注意して歩いていないと気付かない所です。
片瀬山の公園・憩いの森のご紹介と、それらの地道な維持活動をしている公園愛護会の歴史をご紹介しました。そんな話は知らなかった という方も多いと思います。行ってみませんか?(Reported By S )