【やってみました】自治会所有災害用蓄電池を使ってみた

いざという時に役に立てよう ポータブル蓄電池

各自治会にあるポータブル蓄電池の事をご存じですか?
昨年2021年度に防災会がポータブル蓄電池を購入し、それが片瀬山内の各丁目自治会に配布されました。定期的に充電の必要があるので、普段は市民の家の所定の場所に置いてあり、災害時に各丁目の拠点での活用等を想定しています。片瀬山三丁目では、今年の夕涼み会でこれを使用実演してPRする予定でしたが、コロナ第7波で夕涼み会が中止となってしまいました。そこで、利用レポートをここに掲載し、災害時に簡単な利用マニュアルとしても利用できればと考えました。ただ、あくまでも正式なマニュアルは、蓄電池に付属するマニュアルをよく読んでご確認下さい。(利用頻度の少ない機能等、かなり省略して記しています)

ーー1概要・仕様ーー

ALLPOWERS社製リチウムイオン電池606Wh AP-SS-007 大きさ 26.3 x 14 x 18 cm; 5.3 kg OPTION購入による付属品70Wフレキシブル太陽光パネル、同接続ケーブルが付属

入出力端子AC電源出力 X2 USB電源出力 X3 USB-C PD入出力 X1  DC12V出力 X2 シガレットソケット(メス)出力 X1 
出力合計500W上限で同時出力使用可能
DC入力(DC5521端子)X1:電源アダプター入力/太陽光パネル入力
DC入力(Anderson端子)X1:太陽光パネルMPPT対応入力

ー2充電するにはー

蓄電池はわずかですが自然放電があるので、いざ必要となった時に困らないように、3か月に1回程度自治会の定例会の時に充電する必要があります。(防災会からの要請)
◆家庭用100V電源から充電する時
 左側面にあるDC入力端子に100V電源アダプター(能力100W程度)からのケーブルをつなぎ、100V電源と接続すればただちに充電が開始されます。至極簡単でした。

電源アダプターで充電すると時のつなぎ方
実際に電源アダプターで充電した時の表示 電池アイコンの上部が点滅する。上記では97WATTでIN(充電)している事を示す。86%の充電率 フル充電まであと59分

充電を開始すると、表示部分に充電のワット数、充電率、その調子でのフル充電までの必要時間等が表示されます。放電状態からは約5-6時間でフル充電に到達します。
この他に、このDC端子に自動車から充電する方法や、太陽光パネルでの発電してこの蓄電池に充電する という方法もあります。太陽光パネルからの充電方法は、別途実験してレポート予定です。

ー3使う場面はこんな時、こんな目的でー

片瀬山では大地震発生時、まず自分・身近な人たちの安全確保・安全確認をします。その後、基本は在宅避難ですが、それを支える情報や物資の供給は、各丁目の公園に自治会・防災会が設置する拠点からされる予定です。この各拠点は片瀬中学の避難所と密接な連携で運営されます。この拠点は一時(いっとき)避難所としても使われます。(→「大災害 在宅避難の備えを その1」 こうした在宅避難では、スマホ(携帯電話)やタブレット・PC・予備電池等 がとても重要になり、その電源確保が必要です。自家用車が使える方はそこでスマホ等の充電をするのが最も簡単で、各家庭1000円から2000円程度で準備する事ができます。ぜひご準備をお願いします。(大災害 在宅避難の備えを その3のカーチャージャ―の活用の所を参照)。しかし、自家用車がない方、ご自宅で何とかならない方には、このポータブル蓄電池が出番です。また、各拠点での情報機器の電源としても必要になるのではないかと想像されます。現時点では災害時での詳しい活用方法は決まっていないと思いますが、今後、各町内会・防災会で議論して活用のための準備を進めて頂きたいと思います。

ー4実際に使ってみたー


私の自宅にある情報機器で実際に給電をやってみました。AC(交流)コンセント(100V)経由、及びUSB(5V)経由で色々な機器を動かしてみました。こんな感じで接続しました。合計100Wくらいでしたが、安定して給電できました。

ACコンセント出力からPC2台、USB充電器を通じてモバイルバッテリー充電+スマホ1台+LED照明1台
USB出力からタブレット2台 をつないだ所です。合計給電量は約100Wです。これであと4-5時間は給電できます。

給電の手順
まず電源ボタンを押して電源を入れます。

電源を入れた上で・・・
DC(直流)での給電を行う場合、DCボタンを押します。すぐボタンが点灯して使えるようになります。

AC(交流)での給電を行う場合、ACボタンを長押します。電池内部でインバータ(直流から交流を発生させる装置)を起動させるのに時間がかかり、同時に過熱防止動作確認のためにファンが回る音がします。それらのために数秒かかります。AC出力スタンバイが表示されたら、ボタンから指を離します。

DC+ACでの給電を行う場合
ACとDCの両方を上記の手順で押せば両方での供給ができるようになります。
表示にはAC,DC両方のスタンバイの表示が出ます。

蓄電池の起動をしてから配線しても良いし、配線してから起動してもどちらが先でも構いません。そして配線まで終了して給電動作させている状態では下記のようなディスプレイの表示になります。

110Wの給電 残り4時間 蓄電率は63% AC,DC両方で供給している 事が表示されています。


◆どのくらいの機器を繋げられるか? 合計は500W以下での利用となります。各機器を単独使用した場合、蓄電池の容量から計算して何回充電ができるか、どのくらいの時間使えるか を示したのが下記です。スマホの充電だけに限定すれば100回くらいは充電可能という事になります。

ー5災害時の充電方法は?ー

◆充電(入力)のその他の方法 但し同時に複数の方法では充電できません
平常時は付属充電器(電源アダプター)からの充電ですが、その他の方法もあります。大地震が発生して家庭用電源が停電してしまった時に、このポータブル蓄電池に充電する方法としては、以下の3つが考えられます。
実際に触ってみた感じでは、現実的なのはA及びBを想定して必要なケーブル類を準備しておくのが合理的だと思います。下記A,Bでは放電時からフル充電までは約6時間です。
A自動車のエンジンを回しながらシガーソケット経由で充電する
B家庭用太陽光発電設備をお持ちのお宅で昼間に「自立運転機能」による100V電源を使わせてもらい充電する。(→具体的なやり方 各メーカーへのリンク集付き)家庭用太陽光発電システムは晴れている日ならば数kWはあるので、100W程度であればこちらに充電する余裕はあると思います。
C太陽光パネルからの充電を行う(オプション購入した太陽光パネル70Wがあります)ただ、充電できる電力が少なく、これはあくまで補助的なものと考えた方がよいです。
注:またこれらによる充電を行いながら、給電も行えます(パススルー機能)

ソーラーパネルによる充電はオプション購入したパネルの大きさが小さめで、また理想的な充電が困難なために、補助的なものと考えておいた方がよいと思います。上のA用にはシガーソケットオス~DC5521オスのケーブル、B用には太陽光発電のパワコン自立運転ソケットから電源アダプターまでつなぐ程度の延長ケーブルが必要です。

ー6この蓄電池を災害時にどう活用するか?皆さんで考えましょうー

災害時の充電需要に対してはこの1台では焼け石に水なのは確かなのですが、これらを触って知ってもらう事で、災害時の具体的な場面を想像するきっかけになると思います。アウトドア用品としても使えるものなので、今後もお祭り/夕涼み会等の機会をとらえて、実際に使用して、使えるようになっておく、また認知してもらう 等を地道に各町内会で行なう事が大事だと思います。自治会や防災会の皆さんのお知恵を集めて、この蓄電池が宝の持ち腐れにならないようにしましょう!
(Reported By S)

ーー付録:端子説明ー

◆給電・充電のための接続端子

左右側面の接続端子の詳細 
 水色:充電用(入力)端子、斜線オレンジ:給電用(出力)端子

ポータブル蓄電池 
こうした防災用ポータブル蓄電池は非常に沢山の種類が出ています。ご家庭での安心用に一台という方も増えています。ご自宅で在宅避難の際にお使いになるものの消費電力をよく確かめて蓄電池の容量や最大電力等をご検討になる事をお勧めします。
Amazonではこんな感じです。